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サブカル大蔵経993『『浄土真宗本願寺派葬儀規範』解説』(本願寺出版社)
本願寺派僧侶の葬儀教本も読んでみました。ひとつひとつの儀礼やお経について、その意味や経緯などが丁寧に記載されていました。あらためて知らされることもあれば、疑問な所もありました。でも、こうやって公式がきちんと出してくれているのは真摯な姿勢だと思いました。
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「なぜ、宗教性を備えた儀礼が必要なのか」「葬送儀礼における浄土真宗の僧侶の役割とは何か」p.3
今更ながら、あらためてこういうことが問われているというか、問わなければならないことが、冒頭から提示されています。
仏教において「葬送儀礼」というのは、近親者の「死」を通して、遺されたものが故人を偲び、改めて生前の厚情に感謝の気持ちを表す場p.6
仏教だけに限っていいのかな?と思いました。
型通りに教義を説明するだけでは、悲しみの淵にある遺族の心に届かないばかりか、かえって傷つけることにもなりかねません。p.19
これを読んでも自派の宣伝みたいなお話しかしない方もいるだろうと思ったり、そんなことしてないつもりの自分が遺族を傷つけているのかもしれないなと思いました。
釈尊の父である浄飯王のご遺体の取り扱いについては、様々な香木を浸した油を用いているp.26
びっくりしました。まさか釈尊のお父さんの時の儀礼が、現代の真宗の儀礼の説明に引用されているとは。
棺中の尊号をもって礼拝の対象とします。p.27
毎回入れる入棺名号。あらためて意味を確認できました。
明治期には、真宗各派による協議のもと、男性の場合、p.46
葬儀の時の和讃を男女別にしていたのが、各派での協議のもと執行されていたとは知りませんでした。
故人の遺骨は、手次寺などのお墓に納骨しますが、親鸞聖人の御跡を慕う門信徒は、聖人と同じ浄土に往生させていただくということから、聖人の廟所である大谷本廟に分骨して納めるという慣習があります。p.75
〈聖人と同じ浄土〉か…。この表記、いいのかな?
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