サブカル大蔵経284 スズキナオ『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』(スタンド・ブックス)
私にとってすごい本に出逢えました。期待が大きい分、恐る恐る読み進めていくと、ひたすら丁寧に通り過ぎていくであろう風景に連れて行ってくれる。そして後半、父親との人形町呑みの回から、としまえんの周りをまわる回、池袋から浅草まで夜中に歩く回までのグルーブ感がすごくて、なんというか、新しい紀行作家というか、文豪が現れた瞬間に立ち会った気分になりました。これは機内誌に文章が載るの間違いないでしょう。パリッコさんとの酒の穴コンビでJALとANAの両方を制覇して欲しい。
さっきまで隣にい