サブカル大蔵経48 柴野京子『書棚と平台』(弘文堂)
出版・書籍界の新しい評論。
<流通>から考察する本の話。「本」はどこからどうやって今、私に届いたのか。
「本」とは一種類ではなかった。雑誌、教科書、新刊、ゾッキ本、古本…。出版流通におけるこれらの位置づけがあることにも気づかなかった。たしかにヨーロッパではキオスクや空港や市場で雑誌を見た。Amazonで本を買うということはその分化を無化したのか?マーケットプレイスで古書、訳あり割引本はゾッキ本、そして雑貨も売るAmazonこそ、近代に戻った、先祖帰りの総合なのか?