サブカル大蔵経246馬場啓一『池波正太郎が通った味東京横浜松本編』(中公文庫)
久々再読して驚きました。池波正太郎が訪れた店が次々とdisられていく。「けなすのは嫌い」と言いながら。ファンにとっての聖地を、ひとつひとつ〈剥がして〉いく粘着質な作業。
私も池波正太郎の食エッセイを読んで、それを頼りにして、まつや、竹むら、山の上ホテル、みの家、たいめいけん、並木藪、ヨシカミ、東、ニューグランド、などを廻りました。その思い出には感謝しかありません。
そういうファンを、本当の美味しさをわかっていないとdisり、ひいては池波正太郎をdisることにつながることが