サブカル大蔵経617村田沙耶香『マウス』(講談社文庫)
本欄では、付箋を貼った蔵書を再読して、抜き書きしたものを挙げてきたのですが、本書は、先ほど読み終わったばかりで、まずここに載せたいと突き動かされました。
学生の頃、大島弓子の作品を読んだ感覚。この年になっても、まだそれが味わえた。
傷つくことを、人はどう克服できるのか?
私はとりあえず一人、「大人しい女子」を捕まえたことにほっとしていた。p.10
弱そうな人ほど、差別的な感覚を持つ描写。自分の子供の頃、相手や周りのことばかり気にしていたことを思い出しました。高2の時