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サブカル大蔵経 日本編

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2020年5月の記事一覧

サブカル大蔵経7 ピーター・ミルワード著/松本 たま訳『ザビエルの見た日本』(講談社…

 「外国人から見た日本」というのは今のテレビ番組でも鉄板ネタですが、その源流のひとりがフ…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経16 簑原俊洋『アメリカの排日運動と日米関係』(朝日新聞出版)

 まさかカリフォルニア州って、そういうとこだったんだ。と、思いました。  なんとなくリベ…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経17 伊藤邦武/山内志朗/中島隆博/納富信留編『世界哲学史1』(ちくま新…

「人間とは何か」に驚くことであろう。p.29  発刊始まっていたちくま新書のシリーズ。慌て…

永江雅邦
4年前
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ブロスの最終号今日買いました。サラっとめくりながら感慨に浸り、これは自分の中でも総括しなきゃと思ってたら、最後に、「これからはWEBに移行します。その場所はnoteです。」にびっくり!まさか同じフォーマットにサブカルの本家が。こちらの看板倒れのサブカルという題名どうしようか検討。

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経1石弘之『感染症の世界史』(角川ソフィア文庫)

2020年に入ってからほぼ毎日、蔵書の再読を苦行のように課しています。具体的な作業としては、…

永江雅邦
4年前
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マガジンを整理しようとして、記事5本消してしまいました。なんとか復元しましたが、電子のはかなさを体験しました。おつかなくて触れないわ…

永江雅邦
4年前

サブカル大蔵経23さいとう・たかを/戸川猪佐武原作『歴史劇画  大宰相』①〜⑥(講談社文庫)

 ①吉田茂の闘争②鳩山一郎の悲運③岸信介の強腕④池田勇人と佐藤栄作の対決⑤田中角栄の革命⑥三木武夫の挑戦、という副題が各巻についていますが、①をのぞいて、見事に内容とまったく一致していません。なぜなら総理より、その周りで蠢く人たちが主人公となっていて、総理の座についた人はもう退陣まで早送りです。  現在第6巻まで出版中ですが、第1巻が事実上のクライマックスかと。あとは、後日談の趣きです。それくらい敗戦後すぐの混沌とした時代でのアメリカ相手のヒリヒリしたせめぎ合いには迫力があ

サブカル大蔵経26 吉田豪『吉田豪の巨匠ハンター』(毎日新聞出版)

 富野由悠季、渡辺宙明、安彦良和ら表紙の面々の破顔一笑だけで即買いの歴史に残る書物。イン…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経43 大場登/森さち子『精神分析とユング心理学改訂版』(放送大学教育振…

 放送大学のテキスト、特に理系分野は、地味な装丁に反してかなりラジカルというか、既存の大…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経45 金森修『ゴーレムの生命論』(平凡社新書)

  YouTubeの今田耕司さんのチャンネルで、アローン今田さんの唯一の家族であるロボット「pepp…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経47 濱野ちひろ『聖なるズー』(集英社)

 僕はズー・ゲイで、これまでに1度オス犬とセックスしたことがある。ペニスを挿入された経験…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経51 中川右介『手塚治虫とトキワ荘』(集英社)

 <トキワ荘>再現物語というよりも、貴重な「漫画出版社史」という趣きでした。  安孫子素…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経54 『ドラえもん深読みガイド〜てんコミ探偵団〜』(小学館)

 50年目の完璧版。しずかのタブー等、かなり意識して踏み込んだ特集。ここまでやるなら、ムク…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経56 赤木有為子『イギリスの食卓に夢中』(講談社)

 なんとなく、家にいる時間が長いと、イギリス的な生き方が見直されていくような気がします…  本書、外国かぶれの鼻持ちならないエッセイかと思ったが、意外にすっと入り込んで、読ませる。料理の専門家でないゆえに、自分の変なアレンジはなく、普通の家庭から聞き取ったレシピをそのまま伝えようとしてくれている感じがしました。  単なるレシピ本だけでないのが心配だったが、処女作ゆえか筆致も素直で、イギリスの料理を通して、機微や歴史をあぶってくれることに脱帽です。続編を読みたいが、これ一作