【旧型肺炎(?)入院日記】#4
前回まではコチラ
一分が一時間くらいに感じられた陰圧室で一晩を過ごし、
時折いらしてくださる医療スタッフの方々から痛み止めや点滴の交換をしていただきながら、熱で薄ぼんやりしていた。
(39.7度という自己ベスト更新!やったー(/・ω・)/ ←喜ぶとこちゃう)
食欲も完全ログアウト状態で、お茶しか口に出来なかった。
まぁまぁデヴをこじらせていたわたくしといたしましては、なかなかにうってつけのダイエットだったなと思う(違)
PCRの結果は翌日の15時過ぎに知らされるということで、それまで最悪の状況を想像したりしながら、上がったり下がったりする気持ちのコントラストを心ゆくまで味わい尽くしていた。
途中でお一人のナースが入室してこられ、わたしの体調に関するいくつかの質問をしてくださった後、唐突に
「何が一番不安?」
と尋ねてこられた。
わたしは余程不安そうな顔をしていたのだろう。
「…コロナだったらどうしよう…ってことですかね…」
わたしがそう言うと
そんな不安をすべて吹き飛ばすようなものすごい元気な声で
「だーいじょうぶ!! 今はもう誰がなってもおかしくない状態なんだから!!
もし感染してたとしてあなたが悪いわけじゃない!! あなたは絶対に悪くない!!
感染してたとしても、もう周りの人たちは『ああ…気の毒だね… 何か助けてあげなきゃね…』としか思わないからだいじょーぶ!
それにまだ感染したって決まったわけじゃないんだし、感染していないかもしれないんだから、
今そんなこと考えて落ち込むのは時間の無駄よ! だいじょーぶ!」
と言ってくださった。
不安圧縮袋の中で空気を抜かれまくり、パッツパツになるまで圧縮されまくっていたわたしの心に、ぷわあああっと新鮮な空気が入ったような感じがした。
そして、気づいたら滂沱の涙を流していた( ;∀;)ヴォォォォォ
わたしはメガネなしだと誰の顔も判別できないのだが、病床においてはもちろんメガネを外して過ごしていたので、
その方のお顔もお名前も確認することもできぬまま、その方の暖かさだけをしっかりと受け取った。
出来ることなら退院までに、もう一度この方にきちんとお礼が言いたいと思っていたのだが、
お顔もお名前もわからずじまいで、今もずっと「あの方はどなただったんだろう?」と思い続けている。(ザ・片思い)
わたしに書がかけるのならば、30畳くらいの大きさの和紙に箒のような筆でデカデカと
「愛!」と書いてその方に進呈したいほどである(いらねぇ)。
どうかどうかこの気持ちだけでもお伝えできたら…
そんな思いでこのnoteを記している。