見出し画像

デザインスプリントによるコンセプト立案も 新規ユーザー獲得に向けた音楽ゲームアプリ開発

▼クライアント
ローランド株式会社 様
https://www.roland.com/jp/

▼業種

消費財生活用品製造楽器

▼サポート内容
音楽ゲームアプリ『Rhythmeal(リズミール)』のリサーチ設計デザイン開発

▼DXの分類・目的
派生事業(新規市場×既存資産)新製品・サービス開発顧客獲得

▼キーワード
アプリ開発デザインスプリントUIデザインUXデザインFlutter

電子ピアノや電子ドラム、シンセサイザーなどの電子楽器や周辺機器を製造・販売している「ローランド」。1972年の設立以来、多くの技術や製品を生み出し、楽器市場に新たな価値を提案してきた。

モンスターラボは、同社が提供する音楽ゲームアプリ『Rhythmeal(リズミール)』の開発プロジェクトに参画。企画、ビジネスモデル設計、UI/UXデザイン、プロダクト開発までの全工程を担当した。

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・

■課題

新規ビジネスモデルの立案にあたり、ローランドが求めていたのは新規ユーザー層の獲得だった。

国内外のプロミュージシャンをはじめとする既存ユーザーから厚い支持を得ているローランド。一方で、10〜20代の若年層や女性など、音楽に興味はあるものの購入・演奏には至っていないライト層へのアプローチには改善の余地があると感じていた。

したがって、製品のバリューや魅力を浸透させるための企画立案が大きなミッションとなった。

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・

■ソリューション

モンスターラボは、ローランドの社内プロジェクトチームと連携し、ペルソナ設計や競合調査・市場調査を実施。また、デザインスプリントによるサービスのアイデア出しを行い、サービス設計に落とし込んだ。

その過程で見出されたのは「個々が持つリズムを尊重する」というコンセプト。既存の音楽ゲームのようにシーケンスを打つ正解性を競い合う仕様ではなく、一拍の間に刻むリズムをユーザーの感性に合わせて自由にアレンジでき、「リズムを刻む面白さ」を楽しめる仕様にした。

UI/UXデザインでは音符表記をなくすなど、音楽の知識が少なくとも楽しめることを重視。また、ターゲットが親しみやすいビジュアルを取り入れることで、アカデミック色が強くなりすぎないよう工夫した。

開発面では、今後の拡張性を考慮してFlutterでの開発を提案。マルチプラットフォームへの対応を可能にした。

入念な技術調査を行ったのちモックアップを作成し、PoC(試作開発の前段階におけるデモンストレーション)を繰り返しながら、音楽ゲームの核であるレスポンス性を高める調整を行った。

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・

■結果

iOS・iPadOSでリリースされた『Rhythmeal』はApp Storeの評価で星4.7を獲得(2022年1月11日現在)。新規顧客の獲得に有効なアプローチ方法として期待されている。

今後は、グローバル展開に向けた多言語対応、電子ドラムとの連携、Androidへの対応なども予定。モンスターラボではさらなるサービスの向上に向けたサポートを継続している。

画像1

(情報公開日:2021年2月8日)

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・

事例についての問い合わせ、DX(デジタルトランスフォーメーション)のご相談は以下からご連絡ください。

画像2


いいなと思ったら応援しよう!