医療の嫌いな医学生!? その1
皆さん、こんにちは。3連休が明けてから、いかがお過ごしでしょうか?
さて、多くの方は今回のタイトルを見て衝撃を受けられたでしょう。
この人物が誰かと言いますと…
実はこれ、過去の私そのものなのです。
という訳で、今回以降は数回に亘り、なぜ私がそのような思想に至ってしまったのか、およびそれ以降どのような人生を歩んできたのかについてお伝えしたいと思います。
まず、私の場合は父親も医師であり、小学校高学年頃から漠然と医師になりたいという想いを抱いていました。その後、運命に導かれるがの如く、中学受験では医学部進学率No.1の中高一貫校の合格を勝ち取り、以降もより一層勉強に励みました。その結果、晴れて努力が実り、私は地元の国立大学医学部の現役合格を果たした訳です。
私も周囲の同期と同様、医学部入学当初までは「良い医師になりたい」という月並みながらも前向きな考えを抱いていました。同時に、講義の聴講にも比較的前向きに取り組めており、意識が高めの同級生との絡みもありました。
しかし、2年次に上がる少し前辺りから、私の身体に異変が生じ始めました。大学入学以降に暫く落ち着いていたアトピーの症状が、どういう訳かまた出てくるようになってしまったのです。私も当初は標準治療に則り、ステロイド塗布などで対応していたものの、良くなったり悪くなったりを繰り返すのみで、なかなか状態が安定しませんでした。症状が強く出ている時は、掻き傷の痛みに襲われる、表皮が剥がれ落ちる、痒みで夜も寝られない…といった、まるで拷問のような日々でした。
問題はそれだけに留まりません。
・夜になかなか寝付かれない → 朝に自力で起きられず、母親に「だらしがない」など文句を言われる。
・昼間にも猛烈な眠気に襲われる → 大学の講義をほとんどを寝倒してしまう。
・自力で医学を学ぼうにも、痒みや痛みの影響で集中力を削がれる。
・症状のコントロールが得られないのを自己責任とされる。
端的に言えば、当時実家暮らしをしていた私は、家では母親から日々煩わしい小言を言われ、大学では勉強しても内容が頭に入らない始末でした。その状態が続いた結果、私は次第に自信を無くし、医学を学ぶ気すら失せ、医療が嫌いになってしまったのです。極め付けには、当初絡みのあった意識高めの同級生からも、とうとう3-4年次になってから見放され、距離を置かれてしまいました。
「周りは何も自分の実態を分かっちゃいない、自分だって元々こんな風になりたくてなった訳じゃねぇよ…」とぶつけどころの無い不満を抱えながらも、当時は具体的にどうして良いのか分かりませんでした。そのため、試験やレポートについてはその場凌ぎの対策だけで済まし、残りはYouTube視聴やプロ野球・芸能の話題チェックなど、ただ何も考えずにぼんやりと生産性のない時間を過ごすしか無かったのです。
今思い返せば、この頃の私の生活はまさしく絵に描いたような堕落ぶりでした。
次章では、そんな私が現代医療の矛盾に気付く過程も含め、それ以降の大学生活をどう歩んだかについて書いていきます。
ではまた次回、お会いしましょう!