医師の給与事情とは...?
皆さん、こんばんは。本日で1月もとうとう最終日ですね。
新年が始まってから早くも1ヶ月、いかがお過ごしでしょうか?
本日、当初は私がリハ医を志した3つ目の理由についてお伝えする予定でしたが、少し話題を変えて医師の給与事情についてお伝えしたいと思います。
さて、来月から確定申告が始まりますね。働いている多くの方々にとっては、否が応でも自身の給与と向き合う時期となりますが、皆さんは医師の給与に関してどんなイメージをお持ちでしょうか?
厚生労働省が2021年11月に発表したデータによれば、平均年収は病院勤務医に限っても1,467万8,978円(平均給料年額1,314万7,020円+賞与153万1,958円)のようです。更に、開業医となればより多くの収入が期待出来るというのも、強ち間違ってはいません。
これだけ見れば、世帯平均よりはかなり高い部類に入るかと思うでしょう。しかし、この数値には実は裏があるのです。
ここで、私のケースを見てみましょう。
私は今年、大学病院から支給された源泉徴収票を見て愕然としました。その給与の総額は…何と年間でたったの240万円程度だったのです。この金額だけでは生きていけないのは、一目瞭然でしょう。尚、時間外勤務の多い先生方はこの金額よりは多くもらえるものの、残業代にも上限が設けられている上に、ボーナスもありません。そのため、大学病院勤務の若手の先生方の本給は、時間外勤務がある科でも精々年間500万円程度が相場なのです。
では、なぜ医師の平均収入は優位に高いのでしょうか?
実を言えば、医師は本業以外にも色々なバイトをしているからなのです。その業務内容は、外来診療や病棟管理、更には献血など多岐に亘り、報酬は1回3-5万円は下らないことが多いです。また、私のような大学病院勤務の場合、大学の関連病院に非常勤として週1-2回のペースで行くことが多いのです。私の場合、トータルでは年収1000万円を超えるものの、月曜・火曜には関連病院の外勤へ行き、土曜にはまた別の病院で病棟管理のバイトもしています。
裏を返せば、外勤やバイトのお蔭で「見かけ上」高収入となっている医師も多い、ということなのです。ただ、バイト報酬の平均単価は、実は年々次第に下がってきており、ここへ更に今後AIなどが導入されるとなれば…
多くの医師が職に溢れ、バイトも取り合い状態となることでしょう。
上記をまとめると、医師は額面では確かに「高給取り」の部類に入るかも知れませんが、自身や家族との時間を犠牲にした結果そう見えるだけで、しかも今後は決して安泰とも言えないというのが現状なのです。そのため、私はバイトに頼らないでも稼げる仕組みを構築している段階なのですが…
長くなってきたので、本日はここまでにしたいと思います。
ではまた!