知らずにやっていた「勘違い家事」7選
「家事」は、いつどこで、どうやって覚えましたか?
大抵の方は、お母さんがやっているのを見たり、お手伝いをする中でなんとなく覚えていくのではないでしょうか。
家事には、掃除・洗濯・炊事と、やるべきことが沢山あります。
そのため、教わったやり方や思い込みによって「実は勘違いをしていた」「もっとよいやり方があった」ということはよくあります。
今回は、そんな勘違い家事のあれこれから必見といえる7つのケースをご紹介します。
1.布団を干して叩いている?
布団を干したら、布団叩きでしっかり叩いてホコリを落とすもの、と思っている人は多いでしょう。しかし、これはまさに「勘違い家事」の代表格と言えるものです。
そもそも布団は叩いてはいけません。布団の中綿を痛めてしまうのと、布団の中にあるダニの死骸や糞を砕いて細かくし拡散してしまうからです。また表面近くにいるダニを布団の奥に追いやってしまうとことにもなります。
布団は叩くのではなく表面のホコリを払う程度でよいでしょう。そして、天日干しをした後は両面を掃除機でしっかり吸いましょう。もちろん、これで完璧に除去できるというわけではありませんので定期的に布団を丸洗いすることも大切と言えます。
2.食器は汚れを浮かすために浸け置き洗い?
食後すぐに食器を洗わず、とりあえず水に浸けている人は要注意です。
2011年、衛生微生物研究センターは「食器を約10時間水に浸け置きすることで水の中の雑菌数は7万倍に増殖する」という研究結果を発表しました。
浸け置きされた食器は、その後に食器用洗剤で洗っても多くの細菌が残ってしまい、食中毒のリスクもあるといいます。
本来なら食器の内側だけ汚れていたものを、浸け置きすることで外側にまで広げているわけですから当然と言えば当然のことかもしれません。
やはり食後、できるだけ速やかに食器を洗うのがよいと言えるでしょう。
3.クリーニングで受け取った衣類、ビニール袋はつけたまま?
クリーニングに出して戻ってきたスーツやワイシャツ、コートはクリーニング袋(ビニール)に包まれています。
実はこのビニール袋、あくまでも持ち帰る過程でホコリや汚れがつかないよう包んでいるもの。保存のために包んでいるわけではないのです。
ビニール袋に包んでいると通気性が著しく悪くなる上、クリーニングでついた臭いも取れ難くなってしまいます。
理想はすぐにビニール袋を外すこと。陰干ししてからクローゼットにしまうのがよいでしょう。仕上がり具合を確認することもお忘れなく。
4.洗剤は多めにいれて汚れ落ちアップ?
こちらは「洗濯時の常識」と言ってもいいかもしれませんね。なんでもそうですが、「多い分には問題ない」と思ってしまうのが人間です。洗濯でも洗剤を多めに投入すれば、その分汚れが落ちるだろうと考えがちですが、そんなことはありません。
なぜなら、世のメーカーが出している洗剤は日々研究、開発、実験に明け暮れた集大成であり、決められた水の量に対し最も効果的に汚れが落とせるよう確認した上で洗剤の配分を示しているわけです。「なんとなく」で多めに洗剤を投入するのは間違いと言ってもいいのです。あまり洗剤を入れすぎると洗濯層や衣類に残ってしまうことがあり、衣類に汚れが付きやすくなってしまう上、人によってはお肌のトラブルが起こる可能性もありますので注意が必要です。
5.食器を洗った後のスポンジは除菌の泡をつけたまま?
除菌を謳った食器用洗剤が巷に溢れています。そもそも台所とは一番清潔に保ちたいと思う反面、火や水を使うことから菌が繁殖し易い場所です。
そんな折、食器を洗った後のスポンジにも細菌が溢れているということをご存知でしょうか?除菌のためと泡のついたスポンジをそのまま放置している人も少なくないものと思われますが、こちらも気をつけたいところ。泡は残っていても水分や食べかすがあれば雑菌は繁殖してしまいます。
やはり大切なのは一回一回スポンジをしっかり洗って絞り、通気性のよいところで乾かしておくということですね。
6.部屋の掃除はまず掃除機で?
掃除となれば「まず掃除機」、という方は是非とも見直しを。
掃除機をかけるということは、ある程度のホコリを取り除きつつも、他方では排気でホコリやダニを空中に舞い上げていることにもなります。ホコリのみならず、ダニの死骸や糞・カビ・花粉・ペットの細かい毛などは、一度空中に舞えば再び落ちてくるまでに2時間を要すと言われており、これらがアトピーやアレルギーを引き起こす一因となります。
フローリングであれば、まず全体を軽くペーパーモップなどで拭き、残ったホコリだけを掃除機で吸い取るようにするのが一番ホコリを舞い上げずに済む方法です。
また、絨毯であれば素材にもよりますが、定期的に固く絞った雑巾で水拭きしてから日陰干しをするのがよいでしょう。
7.つらい、あかぎれ 水仕事は「軟膏+ばんそうこう+ゴム手袋」がベスト?
冬場の水仕事は誰にとっても一層悩ましくなるもの。家事の天敵=あかぎれは空気の乾燥による手肌の水分・油分・栄養不足が大きな要因と言われます。
クリームを塗ってばんそうこうを貼りその上からゴム手袋をはめる方は多いと思います。
水に触れず、適切な湿度を維持するためですが、家事とは常にバタバタしながら進行するもの。ゴム手袋をいちいち着脱したり、作業の度にクリームを塗るというのも大変です。
そんな折、昨今はキズを乾かさず適切な湿度を保ちつつ、キズができた際に出てくる体液を保持すると早くきれいに治る「モイストヒーリング」という考え方が浸透しています。実はこの方法、これからの季節、気になる人も多いあかぎれにも適しているのです。そんな「モイストヒーリング」ができる「バンドエイド」のキズパワーパッドは、あかぎれになった箇所をきれいに洗い、貼るだけ。軟膏やクリームを塗る必要はなく、完全防水によりゴム手袋でカバーせずともそのまま家事をすることが可能です。濡れてもしみないのが嬉しいですね。