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今日から急に左利き

動いてくれた全ての人にありがとう。

2022.10.05 (wed)
最後の一本。
これを加工したら山越える。
苦戦しながらも何とかNG出さずに進み、この一本が加工終われば気を張っていた数時間からの開放!
しかも、同じの2本作るやつで、一本目を成功しているからもう大丈夫だという安堵感。

油断した。
「あっ  これヤバいやつ」
「どうにもならんやつ」

衝撃が伝わってきて、手をみて、操作ミスしたことを瞬時に理解して即刻、報告。

これ、血が止まらん。
血を止めんといけん。

上司も一見して迷うことなく救急車要請でした。
構内の救急車から市の救急車要請。
酸素マスク。
そしてサイレンを鳴らした救急車の行き先はドクターヘリが待機する最寄りのグラウンド。

酸素マスク?ドクターヘリ??
大袈裟じゃない?

「○○病院ダメ」
「○○病院もダメでした」
「○○病院、今あたってます」
情報飛び交う緊急車内。
受け入れ先病院が見つからず、グラウンドで待機することどれくらいだろう。

はやい時間帯なら、隣の県へ飛ぶ選択肢があったそうだが、日没時間でヘリが飛べるタイムリミット。
受け入れ先病院が見つからない中、一旦、先生が飛んできた病院に戻り処置するという判断に。
救急車からドクターヘリへ。
周りから見えないように青いついたてを持って視界を遮るように動いてくれる人達の姿。

ただ事ではなくなった。

救急車からドクターヘリに移るとき、マスク着用せんといけん とのことで、マスク着用。
その上から酸素マスク。

なんじゃこれ。
酸素とどくん? 酸素無駄にしてないか?

救急車より乗り心地のよいヘリでしたが、見えるのは天井とドクターと看護師さん。
外眺めたかったな。

ヘリが着いたあとは救急車で、病院内。
いろんな管が体に繋がれ、服も切ったり脱がされたりなされるがまま。

右手のひら、手の甲。
指の付け根あたりの怪我なんだけど…  。

処置室の中では6人くらい。
他に処置室からあわただしく出入りする看護師さんをいれると総勢10人くらいの人が止まることなく動いてくれてた。

結局この時は傷口の洗浄。
いろいろあたってくれた結果、手術してくれる病院がみつかり転院の準備。
救急車の配車待ちという比較的平和の時間が流れたのち、
テレビでよく見る、看護師さんが病院の廊下を早足でストレッチャーに乗せた患者さんを移動させてるあのシーン。本日2回目。
このあと更に2度、同じようなシーンが訪れる。
どれだけ重症なのだろう。

救急車のサイレンと路面の凸凹に揺られながら転院先到着。
連絡を受けた家族も到着。
基本面会は不可なのだが、入院時の付き添いと退院の時だけ会えるそう。

コロナが急に終わり面会許可になるといいな。

手術室が空くのを待ち、手術室へ。
深夜の手術中にも受け入れ要請の電話が かかってきてて、ドクターが患者の状況を聞いて受け入れられるかどうかの判断をしてたり、手術中に声をかけてくれる看護師さんがいたり。

医療パンクしている。
パンクしていても多くの人を救おうと頑張っているのを実感させられた。

たった一人の怪我に、何十人もの人が動いてくれた。
助けてくれて感謝です。

全員の名前と顔を覚える余裕などありませんでしたが、今後、道ですれ違う誰かが この時に助けてくれた人の1人かも。
周りに助けられて生きてます。
ありがとうございます!

翌朝、20時間ぶりの食事は おぼつかない左利きでした。
美味しかった😋。

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