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梅とおみくじが咲く静岡天満宮(ぶらり 静岡市 2)
静岡駅から呉服町通りを真っ直ぐ進むと、やがて大きな通り、本通りにぶつかります。
前回は、その左手前、登録指定文化財静岡銀行本店の建物まで、ご紹介しました。
前回の記事はこちら⤵︎
この本通りを右折して50mくらいのところに、静岡天満宮があります。
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小さな天満宮ですが、古い絵図にもちゃんと載っています。
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ちなみに、黄色が呉服町通り。
静岡駅からまっすぐきた道です。
水色が本通りです。
静岡天満宮は、徳川家康が在城当時の絵図にも、「四足天神」として記されています。
四足とは、この近くに駿府城の四足御門があったことから、そう呼ばれたようです。
私が初めて静岡天満宮に行ったのは、今年の1月11日のことでした。
こんなところに、天満宮があるんだ・・・
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行くたびに、スーツ姿の男性が、結構次から次にやってきて、お参りしていきます。
ちょうど受験シーズン。
子供が受験生の、出勤途中のお父さん達かもしれません。
その頃、梅が少しだけ咲いていて、
ああ、もう梅が咲く季節になってくるんだなあ・・・と、うれしい気持ちになりました。
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さて、その天満宮、1月末には梅が満開になりました。
梅も綺麗なのですが、その梅に結ばれたおみくじの数もすごくて、それがまた白い花が咲いているようです。
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赤い梅、白い梅、白いおみくじが咲いた静岡天満宮は、なかなか美しいです。
この静岡天満宮。小さな天満宮ですが、鳥居を入ってすぐの右側に、
「川中天神伝説の碑」があり、小さな池の中に、しめ縄がかかった石があります。
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その昔、静岡天満宮は、川中天神と呼ばれていたそうです。
安倍川の経路がまだ定まらなかった頃、その流れの中にひときわ目立つ石があった。それが天の神様の降臨する所としてまつられる間に、いつしか川中天神と呼ばれるようになったとのことです。
現在静岡天満宮が鎮座する場所の地下には、大きな天神様の形をした石が埋まっているという伝説もあるようです。
今は、天神様=菅原道真というイメージですが、古代の人々は、巨木や巨石、山や岬などに紙が宿るという自然崇拝であり、そういった神が天の神=天神様であったようです。
日本の天神信仰の原点は、自然崇拝だったのですね。
菅原道真が太宰府に流されたのち、京都の御所に落雷があり、道真の怨念と言われた。
この雷もまた、天の神であり、そこから菅原道真を天神様として祀り、其の霊を慰めようとしたようです。
しかし、静岡天満宮、菅原道真公と無関係ではないんです。
菅原道真には4人の息子がいましたが、そのうち次男の景行公は駿河の国府に流され、この辺りに居を構えていたそうなのです。
そのようなこともあり、静岡天満宮は、菅原道真公、景行公を祀る神社となっているのです。
さて、菅原道真公を祀る天満宮には、黒い牛さんがいます。
こちらの天満宮にもやはりいました。
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どうして天満宮に牛がいるのか?
牛は天神様の使いと言われていますが、どうして牛なのか?
諸説あるようですが、菅原道真が丑の日に生まれ、丑の日に亡くなったということもあるかもしれませんし、道真が牛をとても大事に思っていたこともあると思います。
道真が亡くなった時に「人にひかせず牛の行くところにとどめよ」と遺言し、御遺骸を牛車で運ぶ途中で車を曳く牛が座り込んで動かなくなった場所に埋葬した(その場所が太宰府天満宮)そうです。
天満宮の牛が臥牛(座り込んでいる)のは、そのことからなのでしょう。
それでは、手を清めて
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お参りいたしましょう。
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本殿の横には、たくさんの願い事がかかれた梅花紋の絵馬がつるされています。
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すべらない絵馬、と書かれていますが、普通の絵馬とどう違うの?
実は、表面に特殊加工を施して、すべらないようにしてあるそうです。
また、合格した後に奉納する絵馬もありました。
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小さい天満宮ですが、絵馬が本殿の両側にぎっしりあって、多くの人に信仰されているんだな、と思いました。
ところで、静岡天満宮の社殿の横に、小さな稲荷社があります。
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こんな説明があります…
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130156360/picture_pc_0daeeac1278aa3c21916d193e98285e8.jpg?width=1200)
が、読みにくいですね。
じつはこの稲荷社は、静岡銀行で祀っていたもの。
前回の記事で書いた静岡銀行本店は、この天満宮の隣の建物と呉服町通りを挟んだ所にあります。
第二次大戦後、進駐軍が静岡銀行に企業調査にやってきて、商売の神様として銀行内に祀っていた稲荷社を直ちに取り壊せ、と厳命したそうです。
しかし、稲荷社を壊すわけにはいかない、と苦慮したすえ、隣接する静岡天満宮に、ご神体だけでもで祀ってほしい、とお願いし、一緒に祀ることになりました。
ちなみに、この稲荷社の社。今の天満宮の3代前の天満宮の本殿だそうです。
今現在、梅は散り始めています。
でも、鳥居の横にある木、これは花が咲いていません。
梅なのか?桜なのか?
ちょっとわかりませんが、今年も、頑張ったたくさんの受験生に、
桜が咲いてほしいです。
最後に、静岡天満宮の1〜2月限定の御朱印です。
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この次は、呉服町通りの一本南側の通り、
両替町通りに行きたいと思います。