神に逆らって生きる?
父の担当医が父のことを
神に逆らって生きている
と言ったという。
男性の平均年齢は81歳。
父はあと2ヶ月で91歳になる。
平均寿命より10年長く生きていることになる。
男性は女性の10歳上になるらしく、女性なら100歳に該当する。
本来なら亡くなっていてもおかしくない年齢だ、という意味で言ったようなのだけど…
平均寿命まで生きればいいってもんじゃない。
だって、平均寿命なんだから、単純に考えれば男性の半分は81歳以上生きてるってことじゃないか!
不幸にも若くして亡くなってしまう人がいる分、長く生きられる人もいていい。
ただ父の場合、20年前に心筋梗塞で死にかけて、今も心臓に危うい部分を抱えている。
糖尿病もある。
そして5年前には、内臓のほとんどをダメにして、本当にもう亡くなってしまうような状況だった。
その時奇跡的な回復を果たしたが、それでも3年くらいしかもたないのではないかと言われた。
そう考えると、今生きているのは奇跡のような物だ。
未だ自分のことは自分でできるし、物忘れは多くなり耳も遠くなったけれど、痴呆症にはなっていない。
食事だって簡単な物なら作れるし、パソコンで検索したりメールしたり、自分でデジカメで撮った写真を取り込んだりしている。
ただ
最近は少しの段差も大変そうだし、食べる量が減って、疲れやすくなったし、怒りっぽくもなった。
細かい所一つ一つに、
年をとってきたんだな…と感じる。
もちろんそれは私自身もそうなのだけど、
いつ何があってもおかしくないな、
と思う気持ちです。
育児と比べて、介護は先が見えない。
父との時間を大切にしたいと思うけれど、
自分の仕事や生活があり、十分にとは行かない。
それにまだ、大丈夫だよね?
そう思ってしまう甘えもある。
まだ、甘えられる。
そんな父でいてほしい。
神様に逆らい続けて生きてほしい。
長生きするために、
あーしろ、こーしろ
とは言いたくない。
美味しいものを食べて
美味しいお酒を飲んで
綺麗なものを見て
楽しい話をして
懐かしい昔話をして
その時まで、元気に楽しく過ごしてほしい。
そう思います。