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音楽トリマーの秘密

トリミングを嫌がるわんちゃんにお勧め、音楽トリマー
そんな広告を見て、トリミングが苦手なわんちゃんを連れた人々がやってきた。

やあ、いらっしゃい。
やたら明るくて、調子がいいトリマーだ。

店内には、不思議な音楽がかかっている。

さあ今から、ワンちゃんを思いっきり撫で回しながら楽しく遊んでください。

もっとガシガシ
もっとワシワシ

店内を流れる音楽、実はトリミング時のバリカンやハサミの音がメインとなっていた。

これから毎日30分この音楽をかけながら、思いっきりガシガシ撫でながらわんちゃんと遊んで、1週間後にきてください。

1週間後、トリマーはその音楽をかけながら、ステップを踏んだり歌ったりしながらトリミングをした。
嫌がるわんちゃんは一匹もいなかった。

ところがある日この音楽のテープが壊れてしまった。
するとトリマーは、手が動かなくなってトリミングできなくなってしまった。

音楽はワンちゃんのためではなく、トリマーのための音楽だったようだ。

本文ここまで 410文字
これはたらはかにさんの…

ちょっと待った!
まさか、こんなお話が面白いなんて思っているんじゃないだろうな。
お前は書いていて楽しかったか?
お題に合わせることばかり考えて、内容が二の次になってないか?

え?
まあ確かに…なんとか「音楽トリマー」というお題で書こうと、必死になっていただけのような…

あの、辛気臭いトリマー見てみろ。
あいつのお話でも書いてみたらどうだ。

あんな辛気臭いやつを見て、面白いお話が書けるのか?

そりゃーお前の腕次第だ。

わからないけど書いてみるか…

悩めるトリマー

あの辛気臭いトリマーの店は、滅多にお客さんが来なかった。

そもそも店内が暗い。
フクロウのトリマーかと思うくらいだ。

その男は、動物が好きでトリマーになったのだが、なぜか犬に嫌われる。
吠えられたり、唸られたり、暴れたり…

ただそんな中でも、素早くいい感じでトリミングできるのだから、腕は確かなのかもしれない。
そんな彼は、動物達をリラックスさせる方法を思いついた。
ハサミの音やバリカンの音をいい感じに組み合わせて楽しい曲を作り、それを店内に流した。
犬猫が慣れた頃にトリミングすると、嫌がらずにトリミングさせてくれた。

しかしある時、ある男に騙されて、音楽を盗まれてしまった。
それ以来、すっかり暗くなってしまった彼だったが、彼は知っている。
あの音楽には彼の魔法がかかっていて、トリミングが下手な奴が使うと100日で聞けなくなってしまうんだ。

そして音楽は彼の元に戻り、彼も明るさを取り戻した。
そう、彼こそが本物の音楽トリマーだったのだ。

ここまで410文字

ドヤっ!

ドヤって、やってやった的な顔してるけど、
大して変わらんぞ。

ううっ…🥹
でもまあ、今度はなんか楽しんで書いたぞ。

自分が楽しければ、読み手が楽しくなくてもいいってか?

ま、究極そうだな。
自分が楽しむためにやってるnoteだ。

そんなもんなのか?

まあ、面白いお話が書ければ、それが1番いいんだけどな。
面白いお話を書くのって難しいっす…

まだまだ修行が足りん!

気を取り直して
これは、たらはかにさんの
毎週ショートショートnote
の企画に参加したものです。
お題は「音楽トリマー」でした。

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