雪見八猫伝【毎週ショートショートnote】
ある国の武将である雪見家の娘・籠姫は、妖女の呪いにより、飼猫・八又の妻となりました。その後籠姫が死ぬ時に姫が首にかけていた8つの珠が四方に飛び散りました。
この玉の行方を捜していた法師は、ある日顔に薔薇の痣がある娘と出会いました。
娘の名は、斑塚 籠美
その後法師は不思議な縁で、次々と身体に薔薇の痣がある娘と出会いました。
尻にあるのは、白川 鏡美
腕にあるのは、黒川 紅
足にあるのは、鯖虎 櫛美
肩にあるのは、茶寅 髪美
背中にあるのが、雉図羅 錦
胸にあるのは、錆金 琴美
彼女たちは、それぞれ自分の姓の猫模様の玉を持っていた。
数珠の玉は8個だから八猫娘になるはずだが、あと一人が見つからない。
ブチ、シロ、クロ、鯖トラ、茶トラ、きじとら、サビ
ときたら、見つからないのはミケだろう。
そしてようやく見つかったのは、
腋に薔薇の痣がある三毛野時計美だった。
ミケは腋の薔薇の時計美だったか
本文ここまで 411文字
今週2度目、たらはかにさんの
#毎週ショートショートnoteの裏お題
「脇の薔薇時計」に挑戦しました。
いや、名前が時計美って…
無理やり過ぎだろう 笑
まあ、他の娘たちと共に、籠姫が大事にしていた(という設定)からとった名前、ということにしておきます。
ツッコミどころ満載のお話になってしまいましたが、もう、身体に花といえば、里見八犬伝の牡丹の痣の八犬士が頭から離れず、こんなお話を書いてしまいました。
馬琴さん、すみません💦
若かりし頃、薬師丸ひろ子と真田広之がでていた、「里見八犬伝」の映画が好きすぎて、美術の時間に、その映画のポスターを描いていた私です。
さて、8人の娘たちが揃ったところで、法師はどうしたのでしょう。
きっと雪見家に連れて行きましたよね。
雪見家の当主、大福は、彼女たちをとても可愛がり、のちに彼女たちの持つ珠に似せた、猫模様の大福のようなアイスを作り出した。
それは大好評だったけれど、実は
キジトラとサバトラの区別がつかない人が多かった。
(実は私自身、ちゃんと区別がついていない)
って、もはやお題とは関係ない世界に行ってしまったので、これにて終わりにいたします。
思いっきり突っ込んじゃってください😝