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ボクんちの笑うお面 3

さっきまで晴れていた空が、急に暗くなった。
今日は、お母さんが、お姉ちゃんの学校の用事で出かけていて、ボクは一人お留守番をしていた。

ザー
突然激しい雨の音に驚いて、外を見ると、まだ夕方時なのに、空は真っ暗。
ボクは電気をつけて、慌てて開いていたあちこちの窓を閉めた。

その時ピカッと空が光り、ゴロゴロゴロと雷の音がした。
うわ~怖いなあ。

ボクは、気を紛らわすために、テレビをつけた。
でも、面白そうなテレビはやっていない。

雷の音は、だんだん大きくなっているようだった。

その時
ドーン
お腹の底に響くような音とともに、バリバリバリという音がして、
電気とテレビがパッと消えた。

ひぃーっ
ボクは思わず体を縮めた。
ボクは、ガラス窓からこわごわ外を見た。
その時また、ドーン、バリバリと音がして、大きなイナヅマが光り、一瞬驚くような明るさになった。

ギャーっ
ボクは慌てて窓から離れて、暗い部屋の中でうずくまった。
あまりの恐ろしさに、涙がにじんできた。

その時、
ケッケッケッケッ と笑い声がした。
見ると、ボクんちの廊下にある、緑の顔のおじいさんのようなお面が、暗い中でうっすら緑色に光っているように見えた。

それからお面は、カタカタと小刻みに揺れた。

ボクは、お面の前に行き、そっとお面にふれた。
今回もお面は、ぱかっと板から外れた。

これをしろってことだよね。
ボクは、もう怖いとは思わなかった。

ボクがお面を顔につけると、再びお面は誠の顔に吸い付くようにくっついて、急に世界が明るくなった。



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