スベリ高等学校
私立岩滑高等学校は、同じ区内に|岩城高校があるため、滑をとって、スベ高と言われていた。
私立の進学校であったため、公立の併願校となることも多く、当時はすべり止めのスベリ高などと言われていた。
しかしこの春理事長が変わると、新しい理事長は校風をガラリと変えて、好きなことを学び、取りたい資格を取る、得意を活かす校風へと変えていった。
自主性は重んじるけれども、決まりは守り、勉強はみっちりさせるスベ高は、いつしか人気の高校になっていた。
また、目標を待って入学を希望する人は、学力で落とされることはないと公言されていて、滑らないスベリ高校とも言われた。
また、理事長は、心を磨くためには、まずは身の回りを綺麗にすること!
と言って生徒に掃除を徹底させた。
そのため校舎はいつもピカピカ。
学校にやって来た人は、度々その廊下で足を滑らせた。
人々は今では、この学校のことを、
誰でも廊下で一度は滑るスベリ高等学校
と言うようになった。
本文ここまで 411文字
これは、たらはかにさんの
♯毎週ショートショートnote
に参加したものです。
お題は
「スベリ高等学校」
書きやすいかと思ったけれど、意外と難しくて、なんかすごく無理やり書いた感のお話になってしまいました。
でも、こんな高校あったらいいな、と思って書きました。
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