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【洞窟の奥はお子様ランチ】

この洞窟の一番高い山に、旗を立ててきて欲しい。これは子供の仕事なんだ。

見知らぬおじさんにそう頼まれて、不審に思いつつ、僕はのっぺりした山にある洞窟にきた。

小さなライトがついた帽子と、日の丸の旗を持たされ、僕は小さな入り口から洞窟の中に入った。

洞窟の中は真っ暗だ。
道は細く柵もない。

中はやけに暑くて、肉が焼けるような匂いがした。

小さなライトの先に、
大量の赤い蛇がうごめく。

赤い巨大なタコ

不気味なオレンジ色の池などが見える。

その先に、お椀をひっくり返したような大きな山が見えた。
この山だな。
僕は旗の柄を突き刺しながら、慎重に山を登り、てっぺんに旗を刺した。

その時、突然周囲が明るくなった。
天井だと思っていたのは、巨大なクロッシュだったのだ。

旗を立てたのは、チキンライスのてっぺん。
道だと思ったのは、ランチプレートの縁だった。

その時、巨大なスプーンが襲ってきた。
見上げた先にかぶさるように見えた顔は、
大きな口を開けた僕だった。

ここまで 本文410文字

これはたらはかにさんの企画
♯毎週ショートショートnote
に参加したものです。

お題は、【洞窟の奥はお子様ランチ】のお題で【冒険小説風】
でした。

この後、僕は僕に食べられちゃったのでしょうか?
続きは…

どうなったと思います? 笑

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