僕の自慢は着の身着のまま【毎週ショートショートnote】
僕は、大ちゃんが小学4年生の時に、サンタさんのプレゼントとして大ちゃんの元にやってきたゲーム機だ。
今でも、僕が大ちゃんと初めて会った時の、大ちゃんの喜んだ顔が忘れられない。
それから大ちゃんは、毎日毎日僕と遊んだ。
遊びすぎて、お母さんに怒られたりもしたけれど、大ちゃんは、お母さんの言いつけを守り、1日1時間、毎日僕と遊んだ。
そのうち大ちゃんの元に、新しいゲーム機がやってきた。
大ちゃんは、しばらく新しいゲーム機で遊んでいて、僕は寂しかったけど、2〜3日に一回は僕とも遊んでくれたし、そのうち飽きて、又僕と一緒に過ごすようになった。
新しいゲーム機は、その後何度も新しい服に着替えて、カッコよくなっていったけど、大ちゃんは、やっぱりしばらくすると飽きてしまうようだった。
僕は何年も、ずっと同じ服のままだけれど、こんな僕を大ちゃんはずっとずっと大切にしてくれる。
だから僕は、この少し汚れた、着の身着のままの姿が、自慢なのさ。
本文ここまで 409文字
これはたらはかにさんの企画
♯毎週ショートショートnote
に参加したものです。
お題は「着の身着のままゲーム機」
でした。
古くなっても、使い続けるもの、捨てられないものって、ありますよね。
新しい同じではダメ
それじゃないと‼️って物。
私は綿毛布かな?
もう10年以上毎日使っていて、色も落ちてしまっているけど、新しいモノに変える気になりません。
そんなものに出会えたら、
自分も、その「モノ」も、幸せですね❤️
あなたの、
これじゃなきゃ!
は何ですか?