箱根旅行2
バス停のバックは、切り抜きでも、モザイクでもなく、霧で真っ白。
そんな霧の箱根にやってきました。
前回記事の続きです。
前回の記事はこちら⤵︎
霧で視界の悪い中でしたが、まだ行ったことがない箱根の関所に行ってみることにしました。
箱根関所は、江戸時代に全国に置かれていた50か所余りの関所のうち、唯一当時の姿を完全な形に復元している関所です!
箱根の関所は元和5年(1619)、徳川幕府によって江戸の防護と治安を守るために設けられました。
江戸に一番近い関所ということで、主に江戸に人質になっている大名の奥方など、女性が江戸から出ることを特に厳しく取り締まりされたそうです。
箱根の関所は、明治2年に関所が廃止になったのち、2年後に火災に合い多くの建物が消失したようです。
しかし。江戸時代末期に大規模な解体修理を行った際の詳細な史料が残っていたので、それを基に、平成19(2007)年に、完全復元されました。
関所を通るには、通行手形が必要です。
なしで通ろうとすると、関所破りで捕まってしまいますからね。
では、京口御門より、関所内に入ってみることにします。
入ってすぐ左には厩があります。
厩といっても、馬をつなぐだけでなく、倉庫の役目も果たしていたようです。
全体的に壁が黒いのですが、防腐効果のある化粧壁として、渋墨を塗っているとのことです。
シルエット展示というのは、当時の人の服の色などがわかっていないので、あえてシルエットのような人型をおいているという説明でした。
厩の横が、関所の中心、大番所です。
大番所の手前側は、面番所と言われるところです。
通行人の関所改め(手形の確認や、出女の取り締まり)をしたところです。
ここでは、小田原藩から出向した役人が、1ヶ月交代で任に当たっていたようです。
ここの縁側では、人見女と言われる、年配の女性が、出女の取り調べをしていました。
手形にあるホクロの位置や、体の特徴、ハゲの場所などを、髪を解いて確認するそうです。
この関所では、特に女性に厳しく、何も問題はない女性でも、恐ろしく感じたそうです。
大番所の先は、上の間
大名や家老などの接待の場とのことです。
大番所の裏側に回ると、関所役人の生活の場があります。
大番所の向かいには、足軽番所があります。
足軽の控え室であり、寝床や休息の場でもありました。
足軽番所内には、
足軽番所の裏手には、平成13年の遺構調査で井戸の木枠が発見されました。
木枠を復元したところ、井戸が復活し、今も水が枯れることなく水位を保っているそうです。
その裏手は高台になっています。
階段を登っていくと、遠見番所があるそうです。
街道沿いや芦ノ湖を見渡せる番所で、足軽が昼夜を問わず交代で見張っていたところです。
現在も芦ノ湖が一望できる絶景スポットのようですが、悪天候で立ち入り禁止になっていて、残念でした。
京口御門の反対側は、江戸口御門になっているのですが、足軽番所の江戸口御門側には、獄屋(牢屋)がありました。
関所破りをした罪人が入れられる牢屋です。
中に入ることもできます。
あんまり入りたくないですけどね…
また、江戸口御門の脇には、後制札場があり、高札が掲げられています。
これの本物が、資料館内にあります。
その資料館は、江戸口御門を出て、江戸口千人溜という広場の先にあります。
箱根関所資料館は、各種の関所手形をはじめ、象が関所を越えた話や関所破りの記録、関所日記書抜などの古文書、武器類などを展示してあり、箱根関所の歴史を詳しく学ぶことができます。
資料館の中で知ったのですが、箱根の関所は箱根の宿の東、芦ノ湖に面した要害堅固な場所にありますが、ここ1箇所ではありませんでした。
東海道以外にも、山中に抜け道のような道がいくつもありました。
そのため仙石原・根府川・矢倉沢・河村・谷ケ村にも脇関所をおいて万全を期したので、これを箱根六関所といったそうです。
箱根の関所は、そうそう破れるものではなかったようです。
この日はずっと舞うような雨。
傘をささなくてもいいかな?と思うけど、さしていないと濡れるような雨。
そして、全身の服がじっとりと湿って、資料館に置いてあるパンフレットも、じっとり濡れている。
こんな時私の髪は、今までなら、爆発現場にいたような状態になるところですが、先日かなりのショートにしていたせいで、ベテイちゃんのような状態でした。
ベテイちゃんって、若い人は知らないかもしれませんが、見たら
あ、見たことある
って思うかもしれません。
気になる方はググって見てください。
まあ、そこまで悲惨にはならなくてよかったです。
天気が良ければ、また違った関所の風景が見られるかもしれません。
またいつか、天気がいい時に来て見たいと思いました。
最後に箱根の関所(復元)全景
ーーーパンフレットよりーーー
皆さんもぜひ、箱根に行ったら関所訪れて見てください。
大変長くなりました。
気がついたら2,000文字超えてた。
日頃は1,000文字程度にしようと思っているのですが…
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。