三匹の娘ブタ 7 ミクジの切ない?失恋💔
三匹の娘ブタ(コブタ)とは、学生時代ころころと太っていたミクジとヒトミとセイコの仲良し三人組の思い出にフィクションをまじえたお話です。
私、ぺけ助が好きなんだ。
ミクジは、ヒトミとセイコに言った。
いやーわかってたけどな
とヒトミ。
そーだったの?
とセイコ
思い込んだら一直線。
何かと呼び出して、4人で遊ぶ。
手料理プレゼント作戦。
そして、突撃‼️
あたし、ぺけ助の事好きなんだあ☺️
と告白。
返事は、
ありがとう。
え?それだけ?それだけかい?
それでも、とりあえず言ったことで満足したミクジ。
その後も、今までと変わりない毎日がつづく。
なんか小学生の告白みたい。
軽いノリで言ってしまったからかな?
ペケ助も、今までと全く変わりがない反応。
ほんとは結構マジなんだけどな、
と思いつつ、
でも、それが答えかも知れないし…
それでも一緒にいたいから、やっぱり度々呼び出しては4人で遊んだ。
ペケスケも、女3人男1人でも、特に気にするでもなく付き合ってくれる。
その頃トランプ占いがやたら当たっていたミクジ。
寮のみんなが、占って!
と夜な夜なやってきた。
どうしてだろう、トランプをめくると、答えが閃く。
私、占い師になれるかも
なんて、思うくらいだった。
人のことばかり、占っていたけれど、
ふと思いついて、
煮え切らない自分の恋を占ってみた。
すると‥
「あなたの好きな人は、あなたの身近な人と、両思い」
よくわからないけど、そうトランプは告げていた。
そしてふと思い当たった。
ぺけ助が以前、ヒトミにポロシャツを渡して、
やるわ
と言った。
(まだ、私の告白前)
なんでヒトミだけ?
うちら3人いるんだけど…
というと、1着しかなかったから…って。
いいよ、ジャンケンして決めて!
と言ったので、ジャンケンした。
そしてめでたくミクジが勝って、
ミクジがポロシャツをもらった。
その時は、もう嬉しくてたまらなかったけれど、よくよく考えてみたら、そのポロシャツ、ヒトミのカラーの黄色だった。
もしかしてヒトミのために買ったんだったかも…
ガーーーン
それならそうと言えよ‼︎💢
ミクジの前では全くそのそぶりを見せないヒトミとペケ助。
そこでカマをかける
ヒトミ、ぺけ助の事好きでしょ。
バレバレだよ。
もしかしてもう付き合ってる?
すると、ヒトミは申し訳なさそうに、
ごめん…と。
そして実は先日ぺけ助から告られたと…
再び ガーーーン。
でも、ミクジの気持ちを知ってるヒトミは、返事もできず、ミクジにも言えず、困っていた様子。
なーんだ、言ってよ。
落ち込んだのは、失恋したからではなく、二人の気持ちに気付かず、むしろ邪魔をしていた自分の鈍感さにショックを受けたから。
2〜3日は、ちょっと気分が落ちたけれど、
なんだかスッキリもしてる。
ヒトミが幸せならいいや。
それに、人のものとわかると一気に冷めるミクジ。
(←ゲンキンな奴)
すぐに応援モード‼︎
奥手なヒトミに、あれこれアドバイス。
(そういうミクジも耳年増)
1ヶ月後には、
私、マル助の事好きになったぁ…
などと言い出していたのだから、まあ、その程度の気持ちだったんでしょう。
そんな中、マイペースに、一途に片思いを続けるセイコ。
ミクジに初めての春が来るまではもう少し。
セイコには、もうしばらく先のことでした。
これまでのシリーズは、こちらのマガジンに入っています⤵︎
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