インドを編む山荘
「インドを編む山荘に行け」
そう言われたが、
その山荘は、一体どこにあるのだろうか?
気がつくと私は、たくさんのドアに囲まれた真っ白い空間にいた。
天井には上が白、下が水色で、目と口のようなものがある立方体の絵が描かれていた。
私は目の前の扉を開けてみた。
そこでは、サリーを身につけた女性が編み物をしていた。
次の扉では
人生の課題とも言うべきインド柄の編み物を編み続ける女性がいた。
こうして扉を開けていくと
窓からチョモランマの頂上を見上げる山荘で、インド孔雀を編み続ける老母がいたり
インドを編むように、と言う声に従い、自分の中にあるインドを編み続ける男がいたり
理不尽な暴力から少女達を救う組織を作った三つ編みの、アイシャという女性がいたり
チベットの山奥に山荘で、子供達にあやとりを教える、ダライラマに熱烈憧れる密教大好きの日本人女性がいたり
しかし次の扉を開けると、真っ白な空間にポツリと立つ自分がいた。
まだ私はインドを編めていない。
本文ここまで 410文字
これはたらはかにさんの企画
#毎週ショートショートnote
の企画
裏お題【インドを編む山荘】
に参加したものです。
しかし、お気づきの方もいると思いますが…
お前、自分の文章書いてないじゃないか!
って話です。
そう、なかなか浮かばなくて、すでに参加された方の記事を見て、
みんなすごいなあ…
と思い、それならば、私が出会ったいいなあと思った記事を紹介させていただこう、
なんて思ったわけです。
まず最初の扉で、サリーを身につけた女性が編み物をしていたというのが、チズさんのこの記事。
最後にちょっとドキッとしました。
次に人生の課題とも言うべきインド柄の編み物を編み続ける女性がいたのが、めいさんのこの記事。
思わず自分が積み重ねてきた人生を、考えてしまいました。
次にインド孔雀を編み続ける老母がいたのは、kazeさんのこの記事。
インドの国鳥は、インド孔雀なんですね。
命じられるままにインド孔雀を編んだ少女が、いつか歳をとって、なぜ編み始めたのかを思い出して…素敵なエンディングでした。
次の自分の中にあるインドを編み続ける男の記事は、日野さんのこの記事
自分の中にある景色は、自分のもの。
そこに解説は必要ない。
ちょっと考えさせられるお話でした。
次の三つ編みのアイシャの記事は、はそやmさんの記事。
思わず実話かと思ってしまいました。
不幸な生い立ちのアイシャですが、その少女がのちに、辛い思いをしている少女たちを助ける活動をする、強い女性になっていく。
素晴らしいです!
最後は、ムーミンママさんの、インドであやとりを教える日本人女性のお話。
思わず、ほんまかいな!とプッと笑ってしまうような楽しいお話でした。
他にもたくさんの方がこのお題で書いていらっしゃいました。
皆さん、この難しいお題ですごいなあ!
ただ、ただ、感服しました。
最近創作の時間がなかなか取れない上に、あんまり浮かばない私なのでした😓
勝手に記事紹介させていただきました。
すみません。
本日からちょっと遠い場所に、旅行に行ってきます!