蕎麦でも気球は浮かんでる
うどん派か、蕎麦派か、
そんな論争が、巷で起こっていた。
うどん派は、うどんの魅力を声高々に語り、
蕎麦派も、蕎麦の魅力を叫び続けた。
そんなある日、彼らの熱量を競わせよう
ということになり、うどん対蕎麦の気球競争が開催された。
その日の昼1時間の間に、エントリーした人々が、うどんまたは蕎麦を茹でた熱量が伝わってバーチャル気球がどこまで飛ぶのかを競うのだ。
決戦の日、多くの人が鍋に湯をわかし、その時を待った。
スタートの合図と共に、うどん、蕎麦を茹で始める。
画面の棒グラフが一定量を超えると、双方の画面の中の気球が浮かび、進み出した。
行け! 行け!
ところが、うどんばかりがどんどん進む。
その時蕎麦好きは、大変なことに気がついた。
うどんは茹で時間が長いのに、蕎麦は茹で時間が短いじゃないか!
この決戦では不利だ!
しかし蕎麦派は、それも蕎麦のいい所だからな。
それに
蕎麦でも気球は浮かんでいる
そう言って、ゆっくり漂う気球を微笑んで見つめた。
ここまで 本文410文字
これは、たらはかにさんの
毎週ショートショートnoteの企画に参加したものです。
今回は、裏お題【蕎麦でも気球は浮かんでる】
でした。
これは難しかったです。
本来ならば、蕎麦やうどんを茹でる熱量(茹でる時間)の集計なんてできないと思われますが、リアルタイムで蕎麦やうどんを茹でている映像をどこかに送って、それを集計する、ということができると仮定して、のお話でした。
気球が浮かんでいるのは、映像の中。ゲームの画面のような感じです。
ちょっと無理あるけど…
創作は自由だあ〜!
ところで私は、どちらかと言えばうどん派ですが、気分で蕎麦の方が食べたい日もあります。
基本その店で、メインにしてる方を食べます♪
どちらも美味しい😋
ちなみにサムネ画像は、桜エビの天ぷら蕎麦です。
桜エビのかき揚げと共に食べる蕎麦、最高です♪
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