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スマホの墓場【白骨化スマホ】
今やスマホは電話やメールだけでなく、写真や動画を撮る、情報を収集する、お金を支払う、ポイントを貯める、情報発信するなど、なくてはならないツールとなっている。
人々は常にスマホを持ち歩き、スマホなしではいられない状態にまで陥った。
こうして、常に人々と共にあるスマホだが、早い人は2年もすると、企業の策略にハマって新しいスマホに替える。
使われなくなったスマホは、再利用できる部分を取り除かれ、不必要な部分はゴミとして捨てられる。
捨てられたスマホは、そのまま朽ちていき、白骨化スマホの山となった。
しかし、人々の念がこもったスマホは、白骨化しても、その念を残したままだった。
白骨化スマホの山からは、夜な夜な話し声が聞こえる。
それは楽しいおしゃべりだったり、愛の言葉だったり、ときには人を陥れる言葉だったりした。
人々は、白骨化スマホの話し声を恐れ、スマホの供養塔を作った。
それ以降、白骨化スマホから声が聞こえる事はなくなったという。
本文ここまで 410文字
これはたらはかにさんの
♯毎週ショートショートnote
に参加したものです。
お題は「白骨化スマホ」でした。
これはフィクションです。
(当たり前!)
実際、使われなくなったスマホが、どこまで再利用できるのか?
その後どうなるのかは、知りません。
今はどんどん新しいスマホが出て、
古いものをいつまでも使っていると不具合が生じたり、不便さを感じることもあるようです。
私も3年使っていて、バッテリーももうアウトの状態。
そろそろ買い換えようかと思っていますが、スマホって高い。
そして何より、換えた後いろいろめんどくさい。
それでも、もうちょっと綺麗に写真が撮りたい!
とか、
今のは日常生活防水だから、完全防水にしたら、お風呂でも使えるのに…
なんて思うので、年が明けたら買い換えよう!
と思っています。
その時はちゃんと、古いスマホに感謝して手を合わせてお別れしたいと思います。