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秋の空時計

去年の夏の終わりに突然僕の前に現れた彼女は、その明るい笑顔と元気な仕草で、僕の心をイチコロにした。

彼女は
ご飯食べに行こう
映画見に行こう
と僕を誘い、挙げ句の果てに
私たち、付き合ってるのかなあ?
などと言う。
もちろん僕に異論はない。
こうして僕たちは、交際することになった。

秋の空時計は、始めはゆっくりと進んでいたが、そのうち急に冬に向けて進んだり、時に夏に戻ったりしながら、秋を深めていった。

僕たちもそんなふうに恋を深めていきたかった。
しかし

女心と秋の空

彼女は冬を待たずに、僕から離れて行った。
まるで台風のような彼女だった。

本格的な冬になった頃、彼女はひょっこり僕の前に現れた。
やっぱりあなたじゃないとダメみたい…

それから僕たちは冬の大地時計のように、ゆっくりと時計の針を進め、小さな春を一つずつ見つけながら、本格的な春までの時を刻み、燃えるような夏を待った。

今年の秋は、秋の空時計と共に、ゆっくり愛を深めていけることだろう。


本文ここまで 410文字

これは、たらはかにさんの
♯毎週ショートショートnote
の企画に参加したものです。

お題は
「秋の空時計」でした。

気持ちがいい秋の風がふくようになりました。
ウォーキングにはいい季節です。
朝晩は寒いくらいですが、日中歩く時は、まだTシャツでも大丈夫な感じです。

今年はベランダゴーヤは、少ししかなりませんでしたが、立派にグリーンカーテンの役目を果たしてくれました。
そのゴーヤもそろそろ終わり。
秋の風に揺られて、カサカサと音を立てています。
5センチにも満たないチビゴーヤは、大きくなる前に穴が空いて、芋虫に食われてしまっています。

この連休で片付けよう…


秋の空時計は、真っ青な空でゆっくりと時を滲んでいる気がします。
今年も、素敵な秋をたくさん感じて行きたいと思います。

昨日の記事でふざけすぎたので、今日は真面目に書きました。

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