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ドローンの課長
我が社は、ドローンによる配達をいち早く事業にしようと、試験的にドローンを購入したした。
しかし、やはりまだまだお客様は不安感が多いのか、ドローンによる配達を希望する人がいない。
張り切ってドローンの免許をとった課長は、習得した技術をお披露目したいのか、カメラをつけたドローンで社内や配達先を見て回るようになった。
社員たちは、またドローンの見回りだ、と言って嫌な顔をした。
自分は動きもしないで、高いところから社員を監視するだけのドローンの課長だ、と人々は陰口を叩いた。
しかし課長は、ドローンで色々みているうちに、仕事の段取りや労働過多を見直し、不備を見つけたら1人で謝罪に行ったりしていたのだ。
それを知った社員は、課長を見直し、ドローン課長はみんなから慕われるようになった。
そしてその年の忘年会。
楽しそうにしていた課長だったが、会計の少し前に会費だけ置いてドロンした。
そーいえば、課長は昔から飲み会でもドローンの課長だったね。
本文ここまで 410文字
コレは、たらはかにさんの企画
♯毎週ショートショートnote
に参加したものです。
お題は「ドローンの課長」でした。
社内でドローンを飛ばしていいのかどうかは別として、こんな課長さんならいいのにな、なんて思いました。