大事なのはエゴ。誰にも読まれなくてもよいフォトエッセイ本を作ると決めました。
10月の月報やXにチラリと記載したのですが、初めてのZINE制作に挑戦することを決めました。
ZINEとは、個人で作る小規模の冊子のこと。
テーマや手法に特に縛りはなく、出版社とかも通さず、Kindleともまた違った完全自作の本です。
一応文章を書く者の端くれであり、写真を撮る人でもあるので、「いつか本とか出したいな」という気持ちは密かにずっと抱いていました。
でも、出版社に持ち込むような企画もなければツテもないし、自主制作でKindleならまあアリか……?と思いつつも、肝心な「書きたいこと」があまり思い浮かばず行動には移せないまま。
そんな中、「ここで作品を出したいかも」と思えるタイミングが訪れそうなので、ZINEという形で作品制作をやってみることに決めました。
年明けのハンドメイドマルシェで、初めてのZINE発表予定です。
ここ3年ほど、刺繍作家の友人と一緒に写真刺繍のハンドメイドブランドをやっており、年明けに少し大きめのマルシェへ出展予定。
そこで作品のひとつとして、私のZINEも出してみようという試みです。
……とは言っても、マルシェ出展自体にも審査があるので、まだ出せることが決まったわけではないんですけどね。
今回ダメだったらまた次にチャレンジするか、来年の文学フリマとかを目指してもいいかな、と思っています。
初めてのZINEは、写真と言葉を混ぜたフォトエッセイになる予定。
なにを書こうかな、どんな風に仕上げていこうかな、と考えていくなかで、ひとつ自分との約束を決めました。
ー 「売れるため」には書かない。エゴを出す。
商品として販売するなら、普通は「売れるもの」、つまり「読者が欲しがっている情報、役に立つこと」を書くべきです。
でも、今回のZINEはあえて「私の書きたいこと」にフォーカスし、ゴリゴリにエゴを出していきたいと思っています。
それは、ZINEはライターとしてではなく、「作家」として書いてみたいから。
カメラマンではなく、「写真家」として作ってみたいから。
作家・写真家として作る以上、「人に好かれるもの」を作るのではなく、「自分の作りたいもの」を人に好きになってもらうことがゴールなのかなって思うんです。
ライターとして日々文章を書いていると、いつも「どうすれば読まれるのか」ばかり考えます。
noteだって、趣味とはいいつつもやっぱり読まれたい、どうすれば読まれるのかを考えてしまうし、それは決して悪いことではないのだけれど、なんとなく自分が一枚ヴェールを被っている感覚があるというか。
写真もそう。
どうすれば分かりやすいか、ピントはちゃんと合っているか、SNSで気に入られる色味とは……と、どうしても考えてしまう。
仕事として書く・撮る以上、そこはどうしても切り離せないことです。
でも、たまにふと「うるせぇな」って思うんです。
「こうすればもっと見られるのに」とか「伸ばし方」とか、そんなことよりも私がやりたいことをただひたすらにやっていく。
それを「いいな」と思う人だけが集まってくれればいいのにって。
だから、初めてのZINEは、ほかでもない自分のために書くと決めました。
周りが誉めてくれなくても、ブレブレだとしても私が「好きだな」と感じる写真を載せて、今の私が感じていることを言葉にしたい。
いつもは「自分語りかな」と遠慮してしまうような、他人からしたら「知らんがな」と思うようなことも全部書いてみたい。
年明けに向けて、これからZINEの制作を少しずつ進めていきます。
初めての試みなので手探りになること間違いなしですが、壁にぶつかるたびに、私は「読んでもらえそうな話、写真」を探してしまう気がして。
読まれなくてもいい。エゴを出す。
初制作の一番大切な目標を、忘れないようにnoteに記しておきます。