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"火の時代"の参考文献、あなたの冒険心に火をつけるヴァイキングたち。

火の時代ってどういう時代?

2020年代を生きる私たち。これからいよいよ本格的な"風の時代"に入り、激動の嵐の中を突き進んでいこうとしています。

200年毎にこの変化の波は訪れるのですが、そのサイクルは4つのエレメント、火→土→風→水と順番に変遷していきます。

それぞれのエレメントがメタファーとしてその時代に方向性を与え、社会や個人を含んだ世の中にインパクトを与えネクストステージへと変革を促します。

今回は火の時代について取り上げてみようと思います。

火のエレメントを持つ星座は、好奇心やチャンレンジ精神の牡羊座、カリスマ性やリーダーシップの獅子座、自由と冒険心の射手座が当てはまります。

このメタファーから想像できるように、火の時代は0から1を生み出す、後世に語り継がれる伝説の勇者が生まれやすい時代となります。

前回の火の時代はおよそ400年前、1600年~1800年が該当します。

その頃の日本は徳川幕府の江戸時代。
カオスだった戦国の世、新しいリーダーである家康によって終止符が打たれ、火のサイクルと共に新しい時代がスタートしました。
ちょうど火の時代のサイクルと同じ200年間、1803年まで徳川家の世襲制によって江戸幕府は続きました。

世界に目を向けてみると、イギリスやオランダでは組織の新しい形態として"株式会社"というものを世界で初めて採用した「東インド会社」が1600年ごろ設立されます。
その影響は今なお金融資本主義システムと結びつき世界中を席巻しています。

個性豊かな登場人物たち

今回はそれよりもさらにひと回り昔の火の時代である800年ごろを舞台にしたドラマを紹介してみたいと思います。

「ヴァイキング 〜海の覇者たち〜」

ドラマの主人公は伝説のヴァイキング、ラグナル・ロズブロークです。

793年北欧カテガット。そこは名もなき人々が質素に暮らす小さな貧しい町でした。

時折略奪のために遠征するもいつも決まって同じ東の土地ばかり。

そんな刺激のない日々に嫌気がさしたラグナルは、首長の反対を押し切り豊かな土地があると噂されている西方への遠征を画策するところから物語は始まります。

このラグナルという男の野心と冒険心に溢れた子供のような純粋な眼差、独自の航海術を編み出すその頭の良さ。思いっきり射手座っぽさに溢れています。

他にも個性豊かなキャラクターがたくさん出てきます。

まずは女戦士であり、ラグナルの奥さんでもあるラゲルサ。
裏切り行為が横行する中、数少ない信頼できる人で仲間や家族から慕われるとても家庭的な人です。
勝手に蟹座かなぁと思って見ていました。

さらにラグナルとラゲルサの息子、"剛勇の"ビヨルン。
子どもの頃からキングとなるべく帝王学を学び、ラグナル亡き後カテガットの王に君臨します。
その雰囲気もキャリアも正に獅子座という感じです。

また、船大工で奇人でもあるフロキ。
ヴァイキングといえば船。
航海するための乗り物という役割だけでなく、死者を船ごと燃やす船葬が何度も出てくるように彼らの宗教観とも密接に結びついています。
その船を完璧なまでのクオリティで創り上げてしまう彼は、乙女座ではないでしょうか。

他にもそれぞれ個性が異なるラグナルの子供たちや物語のキーマンとなる不気味な預言者、各国の王など、物語が進むにつれてたくさんの魅力的な登場人物が現れます。

独特な北欧神話の宗教観

また物語の重要な要素となっているのが、彼らが信仰していた北欧神話です。

北欧神話の最高神でもある「オーディン」。
勇敢に戦った戦士は死後オーディンの住処でもある宮殿『ヴァルハラ』に迎え入れられます。
ヴァイキングたちにとっては死後ヴァルハラへ行くことが何よりも名誉であるため死を恐れません。むしろ喜んで死を受け入れます。

この精神がキリスト教を信仰する北ヨーロッパの国々にとっては脅威でしかなかったでしょう。

他にも戦いの神である「トール」や豊穣を司る女神「フレイヤ」など、複数の神々を信仰していたことが分かります。

見どころの一つとして、冠婚葬祭はじめ罪人を裁くための儀式や生贄の儀式など、当時の独特の宗教観を再現するシーンが出てくるのですが、その再現性が非常に高いため、思わず見入ってその世界観にトリップしてしまいそうになります。

内なる炎を呼び起こす

ヴァイキングといえば略奪行為をする野蛮人たちというイメージ通り、ドラマの中ではバイオレンスシーンがたくさん出てきますし、裏切り行為の連続です。

普段は農民や漁民として質素に暮らしている彼らですが、決して豊かと言えない大地で生きる厳しさは想像に難くありません。

一度飽くなき欲望に火が付くと勇敢な戦士たれという宗教観の元、歯止めの利かない侵略行為に及んでしまうのでしょう。

そんな純粋すぎる行動が愛や憎しみの人間模様も同時に生み出してしまうのも面白い部分です。

一方で新しい土地を開拓したり、教会などから略奪した物品が市場に出回ることで経済が活性化し、交易が盛んになったことで今私たちが知っている都市が生まれていくきっかけにもなりました。

例え痛みを伴おうとも純粋な好奇心を持って世界に飛び出し、
自らが王となり決死の覚悟で民を守り、
夢や目標に向かって真っ直ぐに突き進んでいく。

そのように生きる彼らの姿をみて、私は心打たれるものがありました。

北ヨーロッパの歴史に大きな影響を与え、ヴァイキングとして伝説となった男。そしてその意思を引き継いだ者たちの物語。

あなたの内なる炎を呼び起こす着火剤としておすすめします。






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