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【事例整理】リスティング広告のパス1とパス2の各社事例からパス入力のパターンを整理する

少しマニアックな内容を今回は書きます。リスティング広告のパス1とパス2について各社事例をもとにパターンを抽出してみようと思います。


おさらい:パスとは

広告運用をゴリゴリやってる方にとっては釈迦に説法かもしれませんが、念のため基本をおさらいします。

リスティング広告のパス1とパス2は、ユーザーが広告をクリックしたときに表示されるサイト内の場所を示すために広告で宣伝する商品やサービスを説明したURL表示オプションであると、Google広告のヘルプ記事では説明されています。

これはGoogle検索広告だけでなくYahoo検索広告もMicrosoft広告でも同じです。パス1とパス2は半角15文字以内でそれぞれ入力します。

パスの各社事例とパターン

たびたびリスティング広告のパス表示のデザインはアップデートされるのですが、現時点でのパス1とパス2の各社事例を調査してみました。

1. ブランド名・サービス名を入力した例

不動産検索サイトのSUUMOの場合です。パス1に「賃貸」、パス2に「スーモ」と表示されています。パスを見ればどのサービスの広告か分かるようになっています。

リスティング広告 SUUMO

Amazonも同様にパスに「amazon」と入れています。

パスにブランド名やサービス名を入れるのは、SUUMOやAmazonほどの消費者からの認知があればこそ効果のある方法です。

リスティング広告 Amazon

2. 機能・特徴を入力した例

転職サービスのdodaXの広告の場合、パス1に「ハイクラス」パス2に「転職サービス」と表示されています。サービスの特徴をパスからイメージできるようになっています。

リスティング広告 dodaX

3. ナンバーワンを入力した例

塾検索サイトの塾ナビの広告では、パス1に「塾ナビ」、パス2に「利用者数no1」と表示されています。

リスティング広告 塾ナビ

ナンバーワン表示はユーザーの目を引きやすくCVRも比較的高くなる傾向にあります。何かしらナンバーワンと言えるのであればパスに入れるのは良い方法です。

4. キャッチコピーを入力した例

個別指導学習塾のスクールIEの広告では、パス1に「スクールIE」、パス2に「やる気スイッチ」と表示されています。

リスティング広告 スクールIE

「見つけてあげるよ。君だけのやる気スイッチ」というフレーズを耳にしたことがある人は多いと思います。定番となっているキャッチコピーをユーザーに見せることで、ユーザーの興味・関心を広告に集めることができます。

他にも英会話スクールのNOVAもナンバーワンを使っています。競合が多いほど使用したときの効果は大きくなります。

リスティング広告 NOVA

5. 「無料」を入力した例

保険相談のほけんの窓口の広告では、パス1に「ほけんの窓口」、パス2に「無料保険相談」と表示されています。店舗窓口があるサービスでは無料相談であることが多いため、ほけんの窓口以外ににもゼクシィ相談カウンターやスーモカウンターでも「無料」が使われていました。

リスティング広告 ほけんの窓口

また、Google Cloud Platformの広告では、パスで「90daysfreetrial」と表示しています。広告見出しにも説明文にも90日間無料の文字がありません。かなり重要な情報だとは思いますが、あくまで補足情報としての扱いかもしれません。

リスティング広告 Google Cloud Platform

6. 「公式」「公式サイト」を入力した例

バイト求人サービスのマイナビバイトの広告では、パス1に「マイナビバイト」、パス2に「公式サイト」と表示されています。類似サービスが多いときにオフィシャル感を出して広告の信用を高める効果があります。

リスティング広告 マイナビバイト

7. エリア名を入力した例

中古車買取のガリバーの広告では、パス1に「中古車」、パス2に「東京都」と表示されています。検索条件を変えるとパス2はその都道府県名になりました。

リスティング広告 ガリバー

エリアが顧客にとって重要な意味を持つサービスではエリア名とのかけ合わせ検索に対する広告のパスにはエリア名を入れている事例がほかにもたくさん見られました。

8. その他

ほとんどの広告のパスは上記事例のどれかに当てはまりますが、その他にもパターンはあると思います。

ただ、パス1とパス2は表示されないことも多々あるため、すべてを網羅することは困難でした。そもそもパスを設定してないというパターンもあり、表示されてないだけか設定してないかの判別は諦めました。

まとめ:パスの入力パターン

事例をもとにパスの入力パターンを整理すると、パスは次のリストのいずれかを用いて入力されていると言えます。

  • 会社名、ブランド名

  • 機能・特徴

  • ナンバーワン、最大級

  • キャッチコピー

  • 無料

  • 公式、公式サイト

  • エリア名(都道府県名、市区町村名など)

パスには何を入力しても良いのですが、どの会社もGoogle広告のヘルプ記事に書かれていたパスの役割である「ユーザーが広告をクリックしたときに表示されるサイト内の場所を示す」を部分的には満たしていることが分かります。

また、自社が強調したいテキストを入れ込む傾向があり、リスティング広告が他社と競合する中でどうやってユーザーの目を引き付けるかに注力している様子をうかがえます。

そうした状況もあるので次の記事では効果的なパス設定のためのヒントについて書こうと思います。

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