#7 夏休み
夏休みといえば…
私にとって、夏休みといえば、小学生の頃は「遊び」。中高生の頃では「部活動」。
宿題もたくさん出されて、小学生の頃は難なく終わり、中高生になると、部活で疲れた後に課題などやれるわけもなく、お盆や夏休み最終日に答えの丸写し。高校2年生の時に至っては、「課題をしない」という選択をして、めちゃくちゃ怒られた記憶が懐かしいです。
そして、私の立場が「先生」となった今、「夏休み」といえば、
「どうにかして『休み』を消費する期間」
となっています。
今回は、「夏休み」の間に教師が何をしているかについて紹介しつつ、考察していきます。
教師も休み?
「教師は休み」です。
意外と思われる方もいらっしゃると思いますが、授業がないということは、「教師」の仕事はないということ。現に「非常勤講師」の「教師」がいくら学校へ来ようと報酬は発生しません。
つまり、夏休み期間中の先生は、「教師」というよりも 「公務員」と言った方がより適切かと思われます。
勤務時間中に事務的な職務や部活動指導等を行っていきます。「教職公務員」として、研究会や研修に参加するのもいいでしょう。
ただし、例外もあります。
それは、進路指導や補習など、夏季の期間を使った「特別授業」です。これについては、学校の規模や特色に左右される部分ですが、ここにおいては「教師」としての仕事はあります。
ここまでの内容で、なんとなく見えてきた方も多いと思いますが、夏休みに「教師」は比較的容易に休むことができます。
言い換えると、ここでないと容易に休めないということです。
平常時は、授業や生徒指導などによって簡単には休めない期間が続き、年次休暇はほとんど消化できません。
上限を超えて消化できなかった分は、無くなります。
だからこそ、夏休みにできるだけ消化していこうとするのです。(例外もありますが…)
何をしている?
先にも紹介してますが、この期間中、研究会や研修がたくさん予定されています。
教育基本法9条にも定められている通り、学校の教員は「絶えず研究と修養」に励んでいくことになっています。
「じゃあ研究会に参加しよう。」とならなければならない。
では、実際に全員が参加するのかといえば、そういうことではなく、学校で部活動指導や講習を行っている教員もいます。
また、前述している、「休暇」を取得している場合もあります。
そして、ただ学校に来ているだけの教員もいます。
「研究と修養は?」と思う方もいらっしゃるとおもいますが、これについては、いくらでもいいわけが効きます。
休暇を利用して「旅行」も、学校に来て「読書」も、「授業準備」も、「自己研鑽」に違いないからです。
これで、何が起こるかというと、
夏休みに仕事をしている教員とそうでない教員が存在するように見えてしまう。
「私は夏休みにまで仕事をしているのに、なんで、あの人は旅行に行く余裕があるんだ。」となってしまったら心理的に辛くなるだけです。
だから
見ないようにしないといけない。
見えないようにしないといけない。
結構これが大変です。
夏休みには、私自身、どの教員がいつ何をしているのかは、基本的にわかりません。わかるのは、管理職くらい。
児童生徒、保護者からしても、教員が夏休みに何をしているかわかるわけがないのです。
仕事は人それぞれ、やり方もも人それぞれ。
夏休みには、やりたいことをやる。
教員には宿題もありませんので。
やりたくないことはやらなければいい。
大いにリフレッシュしたらいいと思います。
平常時に最大限のパフォーマンスができれば、それでいいのです。
でも、「年次休暇」はしっかり消化しましょう。笑