#3 教員の転勤②
#2教師の転勤①の続きです。
#2では、教師の転勤について、思うところを述べました。
人事異動の基準や決定の仕方は正直、平の教師にはわからないことの方が多いです。
生徒がクラス替えの仕組みがわからずに、色んな噂を立てているように、教師の間でもいろんな噂があります。
きっと単純に教科バランスや要望等の要素が組み合わされて決定しているのでしょう。
転勤によって得られるもの
ここで述べたいのは、「初任者」の転勤についてです。
#2でも触れていた通り、現任校に残ることは「初任者」にとってデメリットが多いと感じます。
現任校がどんなにいい学校で、過ごしやすい、働きやすい環境であっても、転勤をして初めて気づくことも多いはず…
初任4年ですぐに転勤をして、2校目に配属される教師と何年も初任校に在籍する教師の扱いは変わってくるのではないでしょうか。 (聞く話によると初任から昇進をしながら20年近く同じ学校にいる人もいます)
確かに、転勤をしないことで余計な心理的、肉体的負荷を抱えないで済むのもわかります。
私自身、取り残されている身としては、焦りと不安が入り混じっている状態です。
具体的に、転勤をしたい、しなければと考える理由は2つです。
1 現任校での仕事が増えていく
2 特殊な転勤希望の方法が使える
たったこれだけ?と思われる方も多いと思います。
この2つでも特に1が厄介なんです。
現任校での仕事が増えていく
おそらくこれが転勤をさせてもらえない教員が一番陥るところかと思います。
裏を返すと、ある特定の仕事をして欲しいから管理職はその教師を残留できるように取り計らう。ということです。
ほとんどの初任者教師が(よっぽどのことがない限り)初めの4年までに学級担任として三年生まで受け持って卒業させることになります。
その後に待っているのが…
「転勤」もしくは「役職持ち」
「役職」といってもいろいろあります。
学級担任、学年主任、分掌長、委員長etc...
つまり、「役職のない教師になる」なんてことはありません。「役職のない教師になる」のは配属一年目の教師や再任用のベテラン先生くらいです。
「役職なし」こそが「転勤」の対象になっていくのです。
「役職もち」は「兼務」になることなんてザラです。
そして、「兼務」でも任せやすいのは、その学校のことを良く知っている教師。しかも元気で仕事を頼みやすい若手。つまり五年目以降の初任者なのです。
初任者5年目といえば、年齢的に絶対27歳以降です。
27歳くらいにもなると、「結婚」や「子育て」というライフステージになる人が多くなっていきます。(一概に言えませんが)
そんな時期にこそ、「仕事が増える」のは避けたいものです。(とにかく定時に帰りたい…)
実際に私自身もその頃に結婚をして、子育てをしながら、GIGAスクール構想推進の担当として日々奔走している最中です。(一時期、学級担任との兼務を行なっていました。流石にたいへんですと伝え、学級担任は外してもらうことにはなりましたが…)
先にも述べた通り、ほとんどの配属一年目の教師は「役職なし」になります。
…それがいいんです。