ファッションとバッググラウンド
また前回と同じように、ファッションとそのファッションを着る人にはどのような背景があるのかを考えていきたい
だがしかし、
今回についてはいくら思考しても、明確な回答が思い付かず、調べるてもなお模範解答はなく、万策尽きてしまったという状態なので、前回のような確実な内容ではなく、ただ憶測とふんわりとした予想を、つらつらと喋る程度のものだと認識しておいて欲しい。
さて、そんな前フリを終え本題に入ろう。今回に考えるのは、シニアファッションだ。
あえてイメージしやすく言うのであれば
おばあちゃんファッションである。
おばあちゃんファッション。
おばあちゃんファッションは本当に不思議だ。
見れば見るほど不思議だ。
人目見ただけでおばあちゃんファッションだと認識できるのだ。
もうここまでで既に何度おばあちゃんファッションというパワーワードを、出したのか分からないほど連呼している。最早言いたいだけみたいになってきている。
しかし、本当に不思議である。商業施設内で外からショップを見た際に、もちろん何となくこんな感じの系統の服が売っているのかなという予想は出来るが、実際に入ってみなければ本当に細かいジャンル分けまでは区別がつかない。
だが、おばあちゃんファッションは違う。
デパートなどで何気なくショップを見た時にもう分かるのだ。
「あ、これはおばあちゃんファッションのお店だな。」
もうおそらく100人中100人が外から見ただけでそう判断できてしまうだろう。
特徴としては、はでめな柄のものが多く、配色も比較的カラフルではあるが、濁色など少し控えめのものが多いといった印象だ。
そんな風に言ってしまえば簡単だが、なんだかこれだけでは形容詞切れていない感じがして仕方がない。
ただ、この感覚すら恐らく共有できるだろう。あまり多くの特徴を上げられる訳では無いが、それでもおばあちゃんファッションは見ただけではっきりと認識ができるのだ。
そしてそんな不思議なファッションに対して、疑問が浮かんだ。
おばあちゃんファッションはなぜおばあちゃん達に愛されるのだろうか?
例えばおじいちゃんが、おばあちゃんファッションのような服を着ているのを見たことがあるだろうか?
そう、ないのだ。
基本的に、あまり派手でなく控えた色の太めのパンツやベスト、ワイシャツなどを大体のおじいちゃんが着ているそんな印象だ。
しかし、おばあちゃんは比較的派手でカラフルな服を身に纏う。
ここにはなんの差があるのだろう。一体なぜおばあちゃんは、おばあちゃんファッションというジャンルを好むのだろう。
これに対する明確な答えは私の力不足ということもあり、見つけることが出来なかった。
なので、まとめは100%私の予想になってしまうが、おばあちゃんファッションは老後の娯楽としての役割を担っているからではないだろうか。
我々の世代は男性女性問わず、ファッションを楽しむ人が多い。しかし、前の世代まではオシャレは女性が楽しむものといった印象がある。そこで、男性は特に身なりに生活用品的以上の価値を見出すことは無いが、女性は定年を越え、自由な時間が多くなり、楽しみたいことが増えた中で、またもう一度若い頃のように派手なファッションを楽しもうという考えの元、おばあちゃんファッションは生まれたのではないだろうか。
もちろん、若い頃のようにとは言っても蛍光などの発色の強いものはあまり合わないのかもしれない。そこで配色に関しても少し控えめなものを多くし、カラフルで派手ではあるが、自分にもしっかり合うというところで、バランスを取っているのではないだろうか。
如何だっただろうか。
おばあちゃんファッションについて明確な背景を探ることは出来なかったが、しかしこうしてそのファッションについて思考をすることはやはり楽しいものだと改めて感じさせられる。
皆さんもぜひ興味があれば、身の回りのファッションの背景やルーツについて、自分なりに考えてみたり、実際に調べたりして見てほしい。