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よれよれのしあわせを追いかけて

某日。どうやってじぶんの暮らしを維持してゆくか(すでに維持はできていないけど)考えるとあまりに暗すぎる展開に落ち込んでしまうため、ほかのキモい考え事(地球や人類の行く末・日本の未来・これから大人になる子どもたちのことなど)をして、やっぱり落ち込んで、寝て、寝て、寝まくっていたら4月が終わってゆくというわけです。YouTubeとプライムビデオで交互にちいかわをみつづけたり、おえかきロジックをして懸賞に応募して「1万円当たれ!」とか「アマギフ当たれ!」とか思ったりしている。ちなみにまだ1回も懸賞には当たっていない。当たらなくていい。

デジャヴ2022

某日。寝ぼけて左のほうをみたら「体育座りしている子どもがいる!」とびっくりして、金縛りと耳鳴りを食らう。動けるようになってめがねをかけたら椅子と椅子にかけたブランケットだった。目が、悪すぎるのでは。部屋干ししたTシャツを人影に見間違えたりもしている。あたまも、悪すぎるのでは。

左じゃなくて右でした

某日。玄関先で煙草を吸っていたらお隣さん宛にやってきた佐川のお兄さんと2日つづけて会ってしまった。3日目は避けたい。と思いながら玄関先で煙草を吸っていたら、どなたかがアパートに入ってくる音がきこえた。こういう勘だけは冴えてしまって慌てて家の中へ逃げ込む。案の定、お隣さん宛にやってきた佐川のお兄さんだった。

某日。前回の通院でくすりを増やしてもらってDTMができる日が戻ってきた。ウキウキで作っていたが、歌メロがカネコアヤノの「わたしたちへ」とまったくいっしょだということに気づき、アチャーです。ずっと「なにかに似ている」と思いながら作っていたのだけど、ちゃんと気づいてよかった。こんなイカした歌メロがわたしから出てくるわけがないんだ。

気軽に作った「ホットケーキ」、サウンドクラウドにアップしたんだ
このくらい気軽な曲も作りたかったんだね
年始「ことしはアルバムリリースするぞ!」って言ったけどEPでいいかな?
もうアルバムとか作れそうにないよ

某日。だいすきだった飲み屋が閉店してしまった。数少ない安心できる場所だった。いろんなひとと知り合えたし、中には連絡先やインスタグラムを交換するくらい仲良くしてくれるひととも出会えた。仕方がないことだけどかなしいしさみしい。

某日。ムーンライズ・キングダムのリバイバル上映をみに新ピカへ。ウェスアンダーソンだいすき。早めにおうちを出てタワレコに寄る。ところで、新宿駅って狙い通りの出口に出られたことがない。出たかったところからだいぶ遠い出口から地上へ出て、タワレコへ。くるりのレコードを買うかどうかは行ってから決めようと思っていたけれど目にしたら買わずにいられなくて、PASMOに1万円チャージして購入。映画がはじまるまで喫茶店に入るほどではない微妙な時間を持て余す。週末の新宿は人出がすごくて具合が悪くなってしまうので避けて月曜日にきたというのに人出がすごい。ポンデリングたべたい。具合が悪い気がすると思ってしまうと具合がどんどん悪くなるのでポンデリングたべたいと思うことにしている。

映画はすきだけれどだいたい忘れてゆく。ムーンライズ・キングダムも後半はかなり忘れていて、パパにテントをばさっと持ち上げられるところまでは覚えていたのだが、そのあとの大雨のシーンはほとんど覚えていなくて、映画館の最高爆音に心臓がちぎれそうになる。でもやっぱりすきな映画だった。みてよかった。映画館でみられてよかった。ウェスの新作もたのしみ。

「福祉さん」という訳がすきだ
映画館、はしっこの席にしか座らない

映画のあと、なんとなくお友だちと会う約束をしていて、なんとなくわたしが新宿にいるって伝わっているかなと思いきや、当たり前だけど伝わっていなくてお友だちがいる中野へ向かう。店員さん・親・猫・精神科医・カウンセラー以外のいきものの方と喋るのがかなり久しぶりで、いきものと同じ空間に長い時間いるとおかしくなりがちだったので、おかしくなってしまわないか不安だったけれどたぶん大丈夫だった。おうちに帰ってきて、「なんだ、わたしってふつうに雑談できるじゃん」と思ったけれど、最初から最後までお友だちが気を遣ってくれた可能性に気づいて嗚咽。

某日。わたしがちいかわカレー甘口ポーク&コーンを買うのってなんかもうシール欲しさに買ってない?そんなことない、ちいかわカレー甘口ポーク&コーンはおいしい。あとあたためなくてもおいしいのが最高。あとシールなんてなんぼあってもええですからね。

某日。かわいいシャツを着て病院へ行く。なんかすごい太り倒していて去年買ったTシャツが全然似合わなくてげんなりする。ところで、幼稚園児のときに着ていた園服の水色のスモックがすきだった、きょうのシャツはそのときの袖と同じだ、と思った。しかし肩と二の腕の圧倒的な存在感にイマジナリノブが「女版ガンダムやないかい!」と言う。至急痩せる必要がある。でかいショーウィンドウとかに不意に反射している己の姿がちょっとしたサンドイッチマンくらいのサイズ感でびっくりする。至急痩せる必要がある。

ガンダムみたことないのにすみません
この、ゴムでぽわんとなる袖、思い出の袖
ところでみんなインナーに着ているこのGUの990円のリブのタートルのやつ、
わたしは首のところがやたら余ってあんまりかっこよく着られないことに気づきました
首短族(くびみじかぞく)

病院の帰りに駅前の喫煙所で一服していたら、オーバーサイズのTシャツを着た女の子がやってきた。ライターかなにかを落としたらしく、かがんだ女の子のパンツがみえてしまってワオ!Tシャツの下になにも履かないタイプの方なんだ!でもなんか履かれたほうがいいんじゃないでしょうか…余計なお世話でしょうか…そのときわたしのiPhoneから流れていたのはスピッツの「見っけ」だった。

某日。長らく無職で永久にお金がないにも関わらず、「ちょっとした日用品こそ毎日使うものだから目も喜ぶものを使おう」みたいな宗教にずっと入っていて、やたら高いハンドソープを使いつづけていたのだが、このたびその宗教を離脱して1400ミリリットル/600円弱のやつをAmazonで買った。正直、ハンドソープなんて手を洗えて泡立てばなんだっていいのに、だれに見栄を張っていたんだろう。じぶんでしょうね。高いハンドソープを使っているわたしのこと、ちょっとだけすきだったよ。

信頼と安心のカネヨ

某日。はじめての喫茶店に入る。ひとりなのに「広いお席にどうぞ」と4人がけのテーブルに案内され恐縮。しかしわたしがパフェをおいしくいただきアイスコーヒーを飲みながらチミチミと日記を書いているうちにお店が混みはじめて、店員さんが店員さんに「おひとり様は4人がけに案内しないで!」みたいなことを注意されていて、「わたしのことだ…!」と気づく。アイスコーヒー一気飲みのち即退店。喫茶店は、心の平穏を取り戻せるときと、取り戻せないときがある。絶対に安心できる場所がほしい。絶対なんてない。

ところで、パフェは完璧なたべものだと思っていたけれど、底の部分までアイスクリームやソフトクリームが入っているタイプだと、できあがったときに、アイスが溶け出す順番と食べる順番が逆だから、どんなに急いで食べても底のほうは溶けてしまうという不完全さに気づく。パフェは不可逆。あと、痩せる痩せる言ってパフェ食ってんじゃないよ。そういうところなんだよ。でもこの日はパフェ以外食ってないから。

絵本てかなりすきなんだよねえ

投げ銭できます すごいね 投げ銭してくださるひとはぜひしてください