VRChat始めたらボカロDJになってた話<第2章>
VRChatを始めてからどういうわけかボカロDJになるまでの経緯を書いていきます。イベントデビューまで書いていく予定です。
↓第1章はこちら。
自分の振り返りとして書いていたのですが、思っていたより多くの方に読んでいただけたみたいで感激です。ありがとうございます。
さて、第1章では自分がDJコントローラーを購入し、身内でDJを回すようになった経緯を書きました。今回は、ボカロのDJをやっていくにつれて、興味が出てきたDJイベントの話を書いていこうと思います。
<第2章>クラブイベントに足を運びだすまで
・ボカロクラブイベントを探す
VRChatでDJを始めてから4ヵ月程度、ついに自分は好きな音が流れるイベントを求めるようになりました。つまるところ、ボカロクラブイベント、ボカクラになります。
音楽のことにはあまり詳しくないのですが、自分がDJを始めるきっかけになったフレンドの出演DJイベントである、funkotという音楽ジャンルは、世間的には認知度が高くないそうです。ですが、愛好家が集まり、VRChatでイベントができていた、という実績を考えると必ずボカロイベントもあると考えたのです。
というわけで、トゥイッター(フランス在住日本人男性イントネーション)を使用し、VRChatのボカクライベントを探しました。funkotオンリーイベントのDIDVが大体隔週開催だったから、ボカクラもそのくらいの頻度で.…ひ、頻度で….!?
半年に1回ぐらいしかやってねえ!?!?!?!?
※当時の自分の貧弱なサーチ力による調査結果です。
そう、ボカクラはあるにはあったのですが非常に頻度が少なかったのです。
この事実はあまりにもショックでした。
現地では頻繁にイベント開催が行われていたようですが、
2022年の初めはマジでVRChat上でボカクライベントがなく、やるせない気持ちになっていました。
ボカロ愛好家が、オールジャンル系のイベントでボカロを流している、という情報も聞いてはいたんですが、当時は誰がボカロメインで回してるDJだとか、そもそもVRChat上でどういうクラブイベントがあってだとか、情報を全く持っていなかったのでマジで人のボカロを聴けない状態でした。
・ボカクラ初Join
しかし、この時期、ちょうどいいタイミングで、貴重なボカクラが開催されました。VRChatで自分が初めて主体的に聴きに行ったイベントです。
Friendインスタンスということもあり、緊張しながら主催の方にリクエストを送ってJoinしたことを覚えています。
イベントが始まる前ながら、既に50人程度がプレイヤーがワールド内で待機しており、めちゃくちゃ驚きました。クラブイベントに行かないこともあったので、どこを見てもプレイヤー(それも美少女)で賑わっている状況を見るのが初めてで、非常にドキドキしたのを覚えています。
しかも自分の意志でインスタンスに入っていて、知り合いもいない訳ですから、ちょっと心細くなりますよね。なるよな??
イベントが始まるとアルコールパワーがあったのもあり、そんなことはすぐに気にならなくなりました。
感想ですが、めちゃくちゃ最高のイベントでした。
自分は中高生のときに超情熱的にボカロの動画とかを漁っていたわけではなかったので、EDM系統の曲しかメインで把握できてない自分が、メジャーなボカロ曲に全部ついていけるのかとか、最近流行っているボカロ曲とかは聴いてないからノっていけるのかとか、そんな不安は全部吹き飛びました。
もうイベント時間中ずっと頭振ってました。
自分の中の音楽の常識世界が、目の前に広がっていました。
bandcampでひっそりと漁り、身内DJ会で自分しか流していなかった曲が、他のDJさんのmixから聴けて。そしてダンスミュージックのボカロ曲が流れに流れまくってめちゃくちゃ感動しました。
冷静に考えると、そんな訳はないのですが、「この曲自分しか推してないんじゃないか」とか、「自分はめちゃくちゃ回して使うけど、実際のクラブでは使われてないんじゃないか」とか、クラブイベント参加の経験がないのでそんなろくでもないことを考えて暗い気持ちになることもあったんですが、救われた気持ちになりました。
「これからは積極的に行きたいな!!!」と考えるようになりました。
―― あ、VRボカクラの頻度って低いんだった。
俺「ウラァ!!!!!!!!!!(フレンドのほっぺをやけくそでつねる)」
オーディエンス「ワァァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
三宅アナ「涙を流すトラスちゃん!今!苦痛のシャウトを叫びま
・次なるボカクラへ
まあイベントが生えないのは仕方がないことだし、どうしてもって話なら自分で生やせという話なので、この辺は悲しみに感じながらも受け入れていました。
社会人という辛い日々を耐えながら、次なるボカクラが生える日々を待ち続け…そして、奇跡的に新しいVRボカクライベントが始まりました。
「VRでもボカクラに行きたいっ!(通称: ボカぶい)」 になります。
急に生えた新規のVRボカクライベントに驚いたと同時に、
「やっぱり皆VRでもボカクラ行きたいんだな~~!」
と嬉しさを感じました。
イベント当日。
楽しみすぎて屍オタクになり、敗北….(ピッコマ)
古のボカロから最近のボカロEDMまでたっぷり流れてめちゃくちゃ死ぬほど楽しみました。ひっそり楽しもうとか思ってたのに最前列オタクになってるからやはりアルコールのパワーは恐ろしい
主催の方ともお話して、「来月もやります」といった話を伺うことができて、VRCボカクラのイベントもこれでたくさん行けるなあ、と喜びました。
また、初めてボカクラにお邪魔していた時から感じていたことですが、
自分の好きな曲が流れたときにDJの前に近づいて大声上げて盛り上がる感じ、バーチャルながらも周囲のオタクと共に同じ曲を楽しんで踊る感じが本当に好きなんだと自覚することができました。
少なくとも、身内のDJ会の規模では体験することができなかったことです。
「こんなに多くの人がいる場所で、好きなジャンルが同じ人たちの中で、自分がDJをできたらこんなに幸せなことはないだろう」
とボカクラの参加を経て感じるようになりました。
知ってる人だけにDJ聴いてもらえたらいいや、とか思ってたのに
いつの間にかイベントでDJやって、色んな人に聴いてもらえたらいいなぁ、とか考えるようになっていました。
――とは言ったものの、こういうのってどうやって参加するんだ….???
まさか直球で主催さんに話しかけて「やりたいんスケドw」って喋りだす??それとも募集かなんかをどこかのフォーラムでやっている??何をもって出演を判断してる??現地の実績….????
とか色々悩んでましたが、フレンドにそれとな~く聞いてみると、基本的にはクラブイベントとかで主催・演者さんと交流して、イベント内で流れている音楽ジャンルに興味があることとか、mixを録っていることとかを話して…っていう流れがメインらしいです。
――いや、自分陰キャですけど
悲しげに咲く花に 君の面影を見た
大好きな雨なのに 何故か今日は冷たくて
淡く儚く 夜に揺られて 溜め息一つ 堕ちた花びら
月の欠片を集めて 夢を飾り 眠る
時の砂散りばめても あの頃へ 還れない
・次回予告
さて、VRCのボカクライベントでDJをやって一体化した雰囲気を味わいたい!!!という目標は抱いたものの、陰キャの自分には非常に高いハードルが出来上がりました。
自分を売り込むなんて真似、とてもじゃないけど出来ない。でも考えているだけでは目標はかなえられない…どうすればいい!?!?
しかし、第1章で自分がやってきた『ある内容』が、その目標を叶えるための手伝いをしてくれました。
次回は、最終章として、自分がボカクライベントに出演するまでの流れを書いて〆としたいと思います。
第2章も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
最終章へ続く…..