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3ロールの哀しみと感謝。
ドラッグストアからトイレットペーパーが消えて、3日くらいでしょうか。
「みんなデマだって分かっただろうから、そのうち買えるようになるでしょ」
なんて悠長に構えていたらとんでもない。
ない!
ない!
ない!
どこにも売っていない!
勤め人である故、オープン前から並ぶことが叶わず、
参戦するのは18時以降なので、
私が行く時にはドラッグストアのトイレットペーパーの棚はスッカラカン。
ついに我が家のトイレットペーパーがあと3ロールになってしまった。
うちの家族は、私を含め、皆お通じが良すぎるほど良いので、あと3ロールで何日耐えられるか心配で仕方ない。
誰か一人でもお腹を壊したらおしまい。
ならぬ。
だれも腹を壊してはならぬ。
(トゥーランドット風に読んでください)
「こうなったら新聞紙をよく揉んで使うしかないのか・・・」
そう思って昨日の朝刊を手にした瞬間、怒りが込み上げてきた。
誰だ!
買い占めをした阿呆は!
誰だ!
転売のために買い占めをした阿呆は!
ゆるさん。
絶対にゆるさんぞ。
うちのトイレットペーパーがなくなったら、お前で尻を拭いてやる!
という、30代女性らしからぬことを考えていた。
***
職場でも、上司たちに
「うち、トイレットペーパーがあと3ロールで・・・」
と話した。
そうしたら、皆さん爆笑をしたのちに、真面目な顔になって、
「うち、まだ10ロールあるから、明日持ってこようか?」
「コストコで先月買ったばかりだから、お裾分けするよ?」
すごく親身になって私のお尻の心配をしてくださる。
ありがたい。
ありがたい。
「ありがとうございます。『もはやこれまで・・・!』とどうしても無理になったとき、頼ってもいいですか?」
と震える声でお願いしておいた。
買い占めは、
デマを信じた人たち
デマを信じた人たちからお金を巻き上げようとした人たち
デマと分かっているけど、実際いつ手に入るか分からないから買える時にたくさんストックしようとしている人たち
によって成されているように思える。
お金を巻き上げようとしている人が特に許せない。
その人の水道料金が100倍くらいに上がって、全身に肛門ができる奇病にかかればいいと思う。
デマを信じてしまった人と、買える時にストックしておこうとする人の気持ちは分からなくはない。
その人たちの心には「不安」があるからだ。
不安を解消しようとするのは人間だから仕方がない。
でも、ちょっとよく考えてほしい。
ちょっと落ち着いてほしい。
何が起こるか分からない世の中だけど、
助け合いながら、自分以外の人のことも考えながら、できればみんながハッピーになれるように生きていきたい。
「トイレットペーパーをお裾分けしてあげる」
と言ってくれた人たちのことは忘れない!
困っている時に手を差し伸べてくれた人たちのことは絶対に忘れないでおいて、ちゃんと恩返しできる人間に私はなりたい。