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思いついた人を呪う。

「これ考えた人のこと、一生恨むわー」

とか、
「これ発見した人さえいなかったら・・・」
と思うことがよくある。

例えば、私はチーズが大嫌いなのだけど、小学生の時に図書館で本を読んでいたら、

「羊の胃袋で作った水筒に牛乳を入れて砂漠を旅していたアラブの商人が牛乳を飲もうとしたら固まっていて、それがチーズの成り立ちである」

と書かれており、

(は?ふざけんで?アラブの商人めっちゃ嫌い。お前がソレを口にした時に『ガーーー!ッペッペ!!これ腐ってるネ!みんな食べたらダメだヨー!』と周りに広めたらチーズがこの世に蔓延らずに済んだのでは?)

と、怒りで震えた記憶がある。

それから、マラソン。

1人のギリシャ兵がマラトンからアテネイという場所まで(その距離42.195km)をひたすら走り、勝利を伝えて力尽きた、という出来事が起源だとか。

この出来事のせいで小学校に「マラソン大会」という行事ができてしまったことを大変恨んでいた。

(は?なんでさ、『勝ったら1箇所で狼煙を上げ、負けそうだったら2箇所で狼煙を上げる』とかさ、そういう合図的なもの決めとかなかったの?計画性なさすぎない?死ぬまで走らせるってどういうこと?せめて馬に乗せてやれよ。負けてるなら馬、いないかもだけど、勝ってるなら敵の馬借りてでも馬に乗って行けよ。お前たちのせいで毎年寒い冬に長い距離走らされてんだよ。やめてよ。)

そんなことを何度も何度も思っていた。

考えた人は悪気があったわけではないし、

その人が考えなくても誰かが思いついたんだろうけど、

嫌いなものの成り立ちを知った時、つい、タイムマシンに乗って説得しに行きたくなる。

説得できたら、マラソン大会が狼煙上げ大会になるかも知れないし、と期待してしまう。

#日記 #エッセイ #呪う #妄想