「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです」
4月だ。
4月がついに来てしまった。
3月下旬に人事異動の内示を受け、えらいこっちゃあ!と残務処理と引き継ぎに追われ、追われすぎて
ハァン?!3月なんで31日までなの??!!!ケチ!!!!3月はケチ!!!40日までないとダメ!!!!
と、マックス31日まである3月様に文句を垂れていたことは内緒だ。
4月1日になって、新しい部署での勤務が始まったのだが、今までとは全く異なる環境と仕事内容に戸惑い、一日の内で
「なんで私はこんなにできないんだろうな・・・」
「一般社会人としてどうなの?私よ・・・」
と鬱ルートに入ったりもした。
色々な新しいことが始まる4月になると、私は何故か「魔女の宅急便」を見たくなる。
中でも見たいのは「ニシンのパイ」のシーンだ。
とても有名なシーンだから、説明は不要だと思うが、敢えて説明すると、
優しいおばあちゃんが、オーブンが壊れていたことにもめげずに、ヒロインの手を借りながらも孫の誕生日パーティーのために一生懸命ニシンとかぼちゃのパイを焼き、ヒロインが荒天の中、これまた一生懸命ニシンとかぼちゃのパイを守りながら孫に届ける。
しかし、おばあちゃんの愛がこもったニシンのパイを受け取った孫は「私これ嫌いなのよね」と言い放つ。
ここでヒロインは相当なショックを受けるのだが、私はこのシーンが好きなのだ。
自分が頑張った
他の人も頑張った
心もこもっている
なのに顧客には響かない
これって、少年少女が社会人になって初めて直面する社会の厳しさというか、壁なんだと思う。
このシーンを見ると初心に帰ることができ、「よーーし!!頑張る!!」という気持ちになるので、無性に見たくなる。
例えるなら、
食べてもらえるニシンとかぼちゃのパイを作れるようになりたい。
今はデッキブラシでも、なるべく早く、立派な箒で空を飛べるようになりたい。
そんな気持ちになるのだ。
余談だが、本場イギリスのニシンのパイはこんな感じらしい。
孫の気持ち、分かる。
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