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福島の甲状腺検査当事者はどう思っているの?第41回県民健康調査アンケート資料のまとめ

第41回「県民健康調査」検討委員会の資料
https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenkocyosa-kentoiinkai-41.html

 特に注目したのは4つ

アンケートの集計

1 過剰診断や生命に関係のない癌について知っていたか

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2 甲状腺検査のメリット・デメリットを知っていたか

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3 検査に強制性はあるとおもう?学校でやっているから受けているの?


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4 不安だから甲状腺検査をうけているの?


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アンケートについての発言など


進行役
医療法人ロコメディカル江口病院 副理事長 江口 有一郎 氏(医師)
次の条件を満たし、かつ聞き取り調査等の経験を有する方を依頼した。
ア 県民健康調査甲状腺検査と直接関わっていない方
イ 医学的知識を有する方

聞き取り対象者
それぞれ関係団体から推薦いただいた。 なお、今回の聞き取り対象者は地域や学校、団体、検査対象者本人、保護者等の代表者として発言したものではない。
ア 検査対象者本人(計3名)
 Aさん(A)中通り 高校女子生徒
 B さん(B)会津 高校男子生徒
 Cさん(C)浜通り 高校女子生徒

イ 保護者(計6名)
 Dさん(D)中通り 中学生保護者 女性  
 Eさん(E)中通り  高校生保護者 男性 
 F さん(F)会津 中学生保護者 女性 
 G さん(G)会津 高校生保護者 男性  
 Hさん(H)浜通り 中学生保護者 男性  
 Iさん(I)浜通り 高校生保護者 男性  


中立的な事業に関わらない人を聞き手として
当事者3人 保護者6人へのアンケート

せっかく時間を取り、メンバーを集めて読み込むといろんなことがわかるアンケート
県民検討委員会のやりとりを見ると、たったこれだけの人数なのですかという意見があるものの
もう、これ以上アンケートとるつもりはないことが行間から伝わった(私の主観)ので、あるものを最大限に熟読しました


いろんなことを言葉、説明を変えて聞いていて、説明の仕方答え方はイエス ノーでないので解釈ともいえますが、私の解釈でまとめました


まとめると

不安は今はないけれど10年もたったので当たり前に他の検診の続きで受けている

情報はない、検査結果も知らない 一時期デマに惑わされた人もいたが国、県の情報がそれでも確かかと思う

過剰診断、生命にかかわらない癌についてはほとんど知らない、突然にその情報を提示され混乱しつつも
こう言った情報は提示すべきで聞いた上で判断したいと回答

学校でやっているからうけているので、その後も受けるかどうかはわからない。受けない可能性が高いが、受けたいときに受けられるようにはしておいてほしい


気になったのは
このデメリットの話をほとんどの人が知らず、知った後で非常に考え込んでいること


またもう一つ

デメリットは受けたことでモルモット状態で発育過程を見ていくということ。データとして 残って何かに使われる、ということ。
そういった検査を受けながら、実験か何かされているんじゃないのと。被災地で将来の人体実験みたいな 検査をずっとすることで成長を測って、がんになる、ならないのデータとかを取ってが本来の目的であって、がんになったらどうするの?という意識でした。


 と答えた人がいたこと
人間を対象とする医学研究の倫理的原則の文書
ヘルシンキ宣言  人間を対象とする医学研究の倫理的原則
からしても、これは重大なことなので丁寧な説明が必要だと感じました

ヘルシンキ宣言  

25. 医学研究の被験者としてインフォームド・コンセントを与える能力がある個人の参加は自発的でなければならない。

26. インフォームド・コンセントを与える能力がある人間を対象とする医学研究におい て、それぞれの被験者候補は、目的、方法、資金源、起こり得る利益相反、研究者 の施設内での所属、研究から期待される利益と予測されるリスクならびに起こり得 る不快感、研究終了後条項、その他研究に関するすべての面について十分に説明さ れなければならない。


1 過剰診断や生命に関係のない癌について知っていたか



知っていると明言したのは Hさんのみ
あとは初めて聞いたと明言2名 あとはしらなさそう

 参考資料4 対象者への提示資料

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この2つを読んでから 個人的にみなの動揺が感じられたように思った

wikipediaからの引用
過剰診断とは、本当は生涯の間にトラブルになるような症状やそのことによって死に繋がることのないであろう疾患を見つけて診断すること。「決して症状がでたり、そのために死んだりしない人を、病気であると診断すること」。

今回の設問

ふつうの人でも、「がん」ではない命に別段、悪い影響を与えないデキモノ(腺腫や結節等)が出来ることがあるって、知っているか?

当事者3人ともないと答える
保護者3人知らない 2人少し勉強した

2 甲状腺検査のメリット・デメリットを知っていたか


当事者3人とも知らない(2人は早期発見につながるメリットと回答)
デメリットを知っていた人はいない
デメリットについて書かれたものを読み

○(例示)→検査を受けることで、検査を受けなかったら20歳とか40歳等、歳を取ってから、または検査をしないかぎり、一生、分からないままで見つからないような「甲状腺がん」 というのもある。甲状腺検査を行うことによって、それが検査で見つかってしまって、針を使 った検査や場合によっては手術や、手術となれば、終わって、ずっとお薬を飲まなきゃいけなくなるようなことも、検査を受けることで起こることがある。どう思うか?

と説明されると

A:難しい。知らないうちにここにがんがあるのは怖いと思う。知らないことの方が不安ではあ ります。命に影響を及ぼさないとなると...
B:(がんがあると分かったら)放っておけない。自分の中にそういうのがあると思うと嫌。 (薬の服用などを踏まえて)手術しなくてもいいと聞いても、手術すると今度は痕ものこると聞 くと難しい。自分は経過観察を選ぶと思う。やっぱり手術と聞くと怖いし、痕が残ると聞くと抵 抗がある。この話は初めて聞いた。
C:残っているものがいいものかちゃんと証明されていればいいのでは。考えは人によると思う。私みたいなタイプは医師が大丈夫と言えば信じる。そうじゃなくて、他の人は説明を受けて もそうじゃないがんかもしれないしと思うかもしれないし、説明を受けても分からない人もいる かもしれない。

○(補足説明)検査を受けたから、知らないままでも命に関係ない、損にならない、余計なとも言える病気が見つかることも稀にある。

その話を聞いて、

A:手術は怖いイメージがあるので、様子を見ていても命にかかわらないなら様子を見ると思う。
B:それで治さなくてもいいと聞くと検査を受けなくてよかったかもと思うかも。今後、甲状腺検査を受けるかと聞かれると、難しい。(中略)でも検査前にそういうことがあると聞いたら、知らなくてもいい病気があるとはいっても その時点で知るので、(検査者が)減るなり、もともとそういうのを知って不安になるのかなと 思う。
今まで(デメリットが)そんなないと思っていたので、大きく感じる。中学生はこれを読んだら分かってくれ るとは思います。結構ここまでくると絶対、親と相談しないといけない感じです。今まで、メリ ット・デメリットが分かると、受けない人は増えると思う。どこまで減るのかは想像つかない。
こうやって少し難しいとよく読むし甲状腺について知れるのはいいのかなと思いました。今までは流れ作業みたいな感じできたから受ける~という感じだったので。こ ういう方がありがたい、正しいと思う。不安は増えるけどそうあるべきだと思います。

C:特に影響がないものだったら全然...。甲状腺検査で見つかった腫瘍で最初見つかったときは 不安でも何度か検査をして異常なしと言われたら不安じゃなくなると思う。両親は腫瘍を取ろう というと思う。自分よりも私の体を大切にすると思う。私は検査をして大丈夫と分かったらその ままにするが。親と議論すると思う。手術のリスクもあるし、経過を見る方がいいというのもあ るし、手術の精神的なリスクもあるから私はしたいと思わない。親はしっかり話してもおそらく 手術させますね。本意ではないけど。親は万が一のために対策を取るタイプなので。私は逆。


保護者にはこのように提示された


24.<過剰診断について>
○甲状腺検査を受けることはいいこと(得すること)ばっかりだと思う?悪いこと(損すること)はあると思うか?ないと思うか?
→→検査を受けることで、検査を受けなかったら20歳とか40歳等、歳を取ってから、または 検査をしないかぎり、一生、分からないままで見つからないような「甲状腺がん」というのもあ って、それが検査で見つかってしまって、針を使った検査や場合によっては手術や、手術となれ ば、終わって、ずっとお薬を飲まなければいけなくなるようなことも、検査を受けることで起こることがあることは理解できるか?その件について、どう思うか?
検査を受けたから、知らないままでも命に関係ない、損にならない、余計なとも言える病気が発見されるということもあるとすれば、検査についてはどう思うか?


D:予後がいいといってもがんだといわれると取っておきたいと思う。子どもだから。絶対では ないというところの心配。経過観察でいいといわれたら 1 年ほど見て変わりがないことなど見た り、変化があったりなどフォローアップによる。がんをもっているといわれると不安だし、ゆくゆくは取った方がいいのでは、と思う。過剰診断について、ホルモン服用や保険についていることはいるが、県全体で受けることのデメリットとしては、難しいところ。怪しいものはその先に進んで検査した方がいいというのが医療の考えではあるが、そうなると悩む。過剰診断について は初めて聞いた。検査しなきゃよかったとは思わない、それはそれで受け入れると思う。検査を 受けないで分からないままより分かった方がいいのでは。
E:過剰に見つかるのでは、などの話題にはならない。検査について情報は圧倒的に少ない。地域の将来を担う子どもの健康状態を調べる甲状腺検査についていつどこの地域でやるか、メリッ ト・デメリットの説明会をもっときめ細やかにやるべき
F:見つからないで手遅れになるよりは見つかった方がいいと思うので、その先生によっては経過観察ということになればそうするし、もし取るとなれば取った方がいいんじゃないかなと思 う。(薬を飲むことになれば)経過観察だといいんですけど、切った方がいいってなるんだった ら...。どうしましょう。 (中略)放射線が飛散したことで子どもに影響がな いことが優先順位で一番の心配事項のためにこの検査をしたことに同意していたので、過剰だか ら何でもないの異常所見が出てくるかもしれないというデメリットを知っても、そっちを優先していたかもしれない。何年たったらどうなるというのが今も分かんないですけど、分かんなかっ たので、だんだんデメリットの方が大きくなってくる雰囲気じゃないですか。県からも「大丈夫 だ」みたいなことになってくると受けなくてもいいのかなっていう雰囲気にはなりますね。
G:聞いたことはない。なので、先ほどの話につながると思うのですが、ここまで見てたから、 この先は大丈夫かなというところですよね。その欧米がスクリーニングをしないということより か、今までの福島が10年前は超異常事態じゃないですか。何が起こるか分からないよというくらいの危機というか。当時の福島はもうコロナのレベルではなく、心配というか、あったと思うんですが、それを経験しているからどっちをとるかというのは、今まではやっぱりその流れがあ ったと思うので安心・安全をとる。それこそ、それが見つかったらそれからどうするかは、いろんなデータからすると何もしないこともあるんだよと自分で選択すればいいので。 不利益があることも分かって、選択の一つとして受けとめる。
H:過剰診断と生命的に危険がないがんについて、どちらも聞いたことはある。テレビで。手術のリスクを考えて問題ないのでがんと共存でいいのではという。医師の話を聞く。妻の考えは、 その時の状況によるのでは。手術をすることの術後の問題の抵抗感があると思うが、親として は、共存はありだと思う。何もしなくていいということがあればそれでいいと思う。待てるもの なら待つ。子どもにメスが入ることで考える人はいると思う。正しい情報が選択に非常に重要。 ここに合わせた正しい情報を与えられてその中から判断がされると思う。正しい情報のためのメ リット・デメリットをちゃんと伝えるものは甲状腺がんに限った話ではない。過剰にみているから見つかって心配をあおっているので兼ね合いということになる。そのストレスが別の問題を起 こすこともあるのでは。
I:初めて聞いたのですけど、もしそれが命に別条がないのでしたら手術までは手は出さないでしょうね。やっぱり傷つけたりとかは将来女の子だったら傷が気になるだろうし。お医者さんの方でがんだけど、さっきおっしゃったとおりの「がん」だったらしないと思う。女房もそういうと思う。(余計なものが見つかるから検査はしなくてもいいという意見はどう思うか?)やっぱ り見つけた方がいいんじゃないですかね。命にかかわる、かかわらないの判断基準であって、命 にかかわるなら早期発見でいいだろうし。やった方がいいと思う。

30 この古い検査のお知らせと新しい検査のお知らせについて(新しい検査のお知らせは、検査のメリットとデメリットが明示されている)。そのことへの感想。

F:結構ドキッとする内容ですよね。大体の内容が。がんが早期に分かった場合、普通の生活に支障をきたすとか、まだ若いのに、えぇーっと思う。10代で見つかって生涯生活に支障をきたすとなればえぇーっと思う。結局心のサポートしかない。物質的なことではなく、内面的なことしかないんかい、という。悩ましいところですよね。知らなくていいのに知ってそれが病気って いう。こういうことってあるんですかね。なんかちょっと怖いですね。少し受けさせるという気 持ちが縮む。よく読んだら、ちょっと不安があります。話し合ってみても子どもには判断できないと思います。この文言通り言うと「やだよぉ」と言うと思います。検査を受ける人はよくちゃ んと読んだらやめようかなと思う。10年経ったこともあるし。医大の話としては大丈夫という ことなので、最初のころよりは大丈夫だと受け止めているのでこれを機会にいいかぁとなります。みんな悩まれます。普段こんなことを考えたことがない。あの封筒すら見ないこともあると思います。くまなく読んでいる人もいますけど、また来たなと思っている人もいるので...。事実 というか、知る権利というか、知ることは必要なので、そして選択ということになるので書くことは正しいと思う。赤でびっくりさせるということも大事だと思う。これが来るということはだんだん終わらせたいのかなって受け取ったんですけど。今までデメリットについて知らしてこなかったのに急に書くようになったってことはだんだん終わってもいいよっていう雰囲気なのかな と。もっと続けてやりたかったらここまで強くなくてもいいのかな。それを理解してもらえれば いいと思うんですけど。それでやめる人もいると思うし、やってみるという人もいるから選択なのかな。情報は否定しないです。
G:どうなんだろうなぁ。減るような感じはしますね。僕はこれでいいと思います。結局のとこ ろは、見つかっても放っておいてもいいようなものが見つかっちゃうかも分かんないよということは言っておいてあげるべきだと思う。文言はこれくらいはっきり言っておいてこれで検査拒否 となった場合はその人の元々の考えになると思うんですよね。僕はこれを載せるべきだと思います。それで減るんだったら致し方ないのかなと。これを見て「嫌だ」と思う人はいると思うの で。これだけ年月も経ってきているので。デメリットは言っておかないと。そこまでちゃんと書 いてあるのであれば、両方読んだ上でちゃんと判断ができると思うので、載せるべきで、少しは 減ると思う。そんなには減らない気もするなあ。

3 強制性、学校でやっているから受けているの?「強制性」を感じるか?

生徒
A:させられているというよりかは内科検診とかとそういうのと同じ感じ。便利。
B:抵抗はない。内科検診と一緒。
C:時間をとってやるというのはあるので、受けないのが変かなと思う。

D:受けないお子さんは教室にいるということを聞いた。半強制みたいな感じだが、親としては 学校に行っているうちにできるのはありがたい。
学校の健康診断の一つになっていると思う。小さい子はそう思っていると思う。
E:検査の通知が来たらみんなが普通だと思って受けている。逆に受けない人がいるんですか? 習慣化しているわけではない。受けているから受け続けなきゃねという感じ。習慣化というのは おかしい。せっかく受けられるなら定期的に受ければいいのでは。やっぱり、こういう時代に生 まれて怖いから受けるというのがベースなのではないか。
F:そう言われたらそうだけど。確かにそうですね。受けたくないっていう考えの方もいるとは 思うんですけど、その子は何してんのかなってふと今思いますよね。自主勉なのかなぁ。それは 仕方ないっていうか。お前受けないのかとかそういうことはないとは思いますが、言われてみれ ばそうかもしれませんね。
G:確かに。言われてみれば。もともと肯定派なので授業中にやってもらえて、いいのかなと。繊細な子は嫌なのかもしれませんねぇ。うちの子はプレッシャーを感じているわけではないようですが、そういう子もいたかもしれませんね。
H:そうなると思う。 うちの子にはない。「受けるんだー」という感じ。他の子からそういうことも聞いたこともな
い。任意なのに授業を潰しているという学校側のカリキュラムにおける負担はどうなのかとは思 う。そういうのを考える時期だと思う。
I:そこまで意識しますかね?甲状腺について。そこまではないと思います。健康診断と一緒です。そこまでの圧力は感じない。子どももプレッシャーを感じていない。家庭で話題に上がった 意識もない。

4 不安に思って検査を受けている?

D:最初はやってもらった方がいいというのは聞いたが、時間が経って心配が減っているので、 話題が薄れている。今週、検査があるということくらい。不安だね、などの会話はない。
E:最初にやり始めた時は、不安だから検査は積極的に受けさせたいと思った。
F:そうですね、それは必ず何かあると嫌だなあっていうのは検査だとなんでもあるので、その 程度です。何もないといいなあと思って結果の通知を開けます。あれは安心にはつながるとは思 います。もし何かがあったら、すぐ病院につないでもらえると思うので、それも安心だと思う。
H:私個人としては検査する必要がないと思っている。二番目の子が、前回のう胞があったとい うことがあったが、それで自分はどうも思わなかった。
G:うーん、チェルノブイリだと子どもがいろいろなったと思うんですけど、原発に近かった方 も避難できたし、あんなひどくはならなかったので、東日本大震災ということにおいて考える と、震災があったからそれが起こったけれども、医療自体が予防医学的なものがどんどん当然のようにあるように検査を受けるのはメリットとしては予防的な感覚。大丈夫であろう。でも何が 起こるか分からない。未知の世界だから。だから受けるべきだと思うし、なにもなければ安心・ 安全になると思う。
I:最初は不安だった。一回目は放射線の不安がものすごかったので、スクリーニング検査も自分でやりに行った。なんともないってなるとメディアも何もなくて、そしたら不安は、ぱっと消えた。受けてよかったとは思いますけど、受けなくても今考えるとよかったのかなと。



ここからは県民健康調査とは全く関係のない話です

まず 皆様が情報がないといわれているので、世界の科学者が福島関連のたくさんの論文を集め、発表したのがUNSCEAR 2020 Report アンスケアの2020年の報告書なんので貼っておきます

https://www.unscear.org/docs/publications/2020/PR_Japanese_PDF.pdf

放射線被ばくが直接の原因となるような将来的な健康影響は見られそうにない

被ばくした子供たちの間で甲状腺がんの検出数が(予測と比較して)大きく増加している原因は放射線被ばくではなく、非常に感度が高いもしくは精度がいいスクリーニング技法がもたらした結果

一般 公衆の間で放射線被ばくが関係している先天性異常、死産、早産が過剰に発生したという確かなエビデンスはない。

作業者に関して、白血病と全固形がん(甲状腺がんを含む)の発生の増加が見られることはありえそうにない

と結論づけました



先日ツイッターでアンケートをとったときにつくった図なので貼っておきます

子供の甲状腺がんは大人と違っていて、現在55歳以下と以上で扱いが変わっています 詳しくは国立がん研究センターのページにでています

55歳以下は癌が遠くまで転移していてもステージ(癌の進行度)は低く

現在のところ子供甲状腺癌はこのような動きをするものだと考えられています。ほとんどが太線の水色、一部が点線のように動きます。30歳以降ではほとんど成長しない(大人では検査してデータが出ている)けれど、10歳くらいには急激に大きくなったり、リンパ節転移したりすることがよくあります。現在のところ大人で1990年代から超音波でしか見つからないような微小乳頭癌を手術せずに経過観察していて、死亡した人はいないということです。

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厚生労働省が早期発見・早期治療で推奨する癌検診に甲状腺ははいっていません。詳しくは以下

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000104585_3.pdf