ポジションと性格の関係
ラグビーの話。勝手な想像だが、スクラムハーフは、勝気で、頭の回転が早くて、落ち着きがなくて、おしゃべり好きだと私は思いこんでいる。
ラグビーを見始めたころ、スクラムハーフというポジションはわかりやすかった。なんたって、ボールを最初に出す人だから。小柄な選手が多い。世界的にも、日本のチームでも、多くは小柄だ。日本人はさらに小柄だから、それでも世界と戦えるのがラグビーの良さ。
南アフリカのデクラークしかり、NZのペレナラやアーロンスミスしかり、日本でも流選手や茂野選手を見ても、小柄ですばしっこくて、そして勝気そうだ。ポジションがらか、審判ともよく話す。解説の人が「コミュニケーションが大事ですね」といっていた。ペレナラとアーロンスミスに挟まれて、あれこれ話しかけられている審判は少し気の毒だったが。ワールドカップの南アフリカ戦では、デクラークは、ほんとににくたらしかった。だってどこを見てもいるのだから。さっきはあそこにいたはずなのに、もうボールに絡んでるよ、いつのまに・・・何度も悔しい思いをさせられた。それでもしばらく彼を見ていないからか、あの金髪をなびかせて縦横無尽に走り回る姿を見たくなっている。
ラグビーはポジションで性格が想像できるようなスポーツだ。私が勝手に思っているだけだろうが、身体が大きくてスクラム組んで何度もタックルして身を投げ出すフォワードの選手は、けっこう優しくてシャイなイメージだ。反対にバックスは隙あらばボールを取りにいき、すばしっこく走りまわり、自分がいることをアピールして、最後はトライまでもっていく、勝気で積極的な感じがする。Twitterで「あなたにとってスクラムとは」という問いかけにバックスの選手が「休む時間」と答えていて笑った。
大学ラグビーも無事に開幕した。トップリーグにも世界から続々とすごい選手がやってくる。にわかの私をこんなに喜ばせてくれる選手や関係者の皆さんには感謝しかない。来年のトップリーグ開幕が今から待ち遠しい。