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オヤマダベリーズ で乾杯。 ~ day 130 (2019.11.19)

「 1000枚のビールのある風景 」
1000日間、毎日呑むビールの写真をあげながら、ビールそのものの話だったり、その日の出来事だったりを記事にしてます。
130日目。
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我が町のブルワリー、箕面ビール では、いろいろな新しいスタイルのビールの醸造に、積極的に取り組んでいます。
定番に少し手を加えてアレンジしたものもあれば、スタイルから作り込むものもあり、また単発のものもあれば、不定期ですけど継続して醸造するものもあります。

例えば、こちらの「ツッパリおさるIPA」は、準定番の おさるIPA のホップのレシピを変えたアレンジものです。

そしてこちらの「桃ブリュット」は、今年の創業感謝際のために、新しく仕込んだスタイルです。

そういったレシピが積み重なって、これまでに手がけたスタイルはなかなかの数です。

その多彩なバリエーションのひとつ、箕面ビールでは、以前から カベルネソーヴィニヨン を使った「カベルネ」 というビールを造っています。赤のスパークリングワインのような、華やかなビール。
こちらは季節限定醸造で、毎年晩秋にリリースしています。

そんなぶどうを使ったビールのスタイルは、IGA(Italian Grape Ales)、もしくは オイノビール と呼ばれているそうです。

日本のブルワリーでは、あまり手がけているところが少ないスタイルなので、箕面ビールの看板商品と言えます。

そして、同じくぶどうを使っていても、全く方向性が違うのが、この「オヤマダベリーズ」。
2017年に初登場。去年からはボトルでの提供も始まり、ことしで3年目となりました。

勝沼の ドメーヌ・オヤマダ から譲り受けたぶどうを使っていますが、主役は果実や果汁ではなく、ぶどうについている野生酵母。そのため、やさしくおだやかなエールになっています。

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麦汁の黄金色が、こころなしか白ワインのようにも見えてきます、笑
品種は デラウェア。ほんのりと、ぶどうの香り。モルトとぶどうが、絶妙のバランスです。

工場長いわく、このビールを醸造するに当たって、小山田幸紀氏のワインに対する取り組みをかなり意識しているそうです。

ドメーヌ・オヤマダ は、そのぶどうの栽培から醸造までの工程を、ほぼ小山田氏がひとりで手がけているワイナリー。

モットーは農民芸術の振興。ブドウ作りをワインという芸術で表現するには「ブドウのポテンシャルを追求し、いたずらにワインを汚さないこと」が重要だと言う。
自家農園葡萄を原料にし、培養酵母や酵素、発酵助剤等の使用を一切行わず、葡萄に付着した自然酵母により発酵を行う。また、製品の品質保全のために不可欠とされる亜硫酸は必要最低限の使用とし、極めて天候が不良な年を除きアルコール分上昇を意図した糖分の添加を行わない。
スパークリングワインにおいても、酵母の添加は行っていない。

そういうものづくりスタイルを踏襲して、できるだけ余計なことをしないで、素材を活かすことを意識しています。

そして数年かけてようやく、小山田氏に呑んでいただいても恥ずかしくないビールになったと納得できて、世に出せたとのこと。

小山田氏のワインには、まだ巡り合ったことがなく、呑んだことがないのですが、このビールに触れることで、その想いの一端を感じることができているんだと思います。

次は、ベリーAとカベルネブランを使ったものがリリースされる予定です。

ごちそうさま。


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けんたろう/ろくろ
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