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チバニアンと3つの素掘りトンネル

前から気になっていた市原市の月崎周辺の永昌寺トンネルを調べていたら近くに聞いたことのある「チバニアン」の文字が。今週は、タイトルありきな感じにもとれるショートツーリングです。

2024年6月8日(土)。地元のご迷惑にならないよう少しでも早い時間に行こうと思い、近場でも手を抜かずにいつもの時間に出発。

6時半頃、最初の目的地の飯給(いたぶ)駅に到着。本当に通れるのか確認しならがら一度走り、それからゆっくり3つのトンネルを見学します。写真の順序は、飯給駅から遠い順です。

はじめに、永昌寺トンネル。表通り側の入口が綺麗な五角形ですが、反対側の出口はコンクリートで補強してあります。表通り側の入口からサクッと観光できるトンネルです。

次に、柿木台第二トンネル。3つのうち唯一丸いトンネル。頭上は広々した雰囲気ですが、路面はかなり悪いです。

見出しの写真、柿木台第一トンネルです。3つ共通して言えることですが、ここを車で通り抜けるのは私には絶対無理です。

これを重機を使わず掘るなんて、昔の千葉の人はすごいなあ。そう思っていたら、その疑問の答えはこの後のチバニアンでもらえました。

月崎駅の先の月崎トンネル、台山第二隧道も行こうと思ったのですが、関係者以外立ち入り禁止の看板があったので、今回は断念。

まだ、7時過ぎ。チバニアンビジターセンターのオープンまでは時間があるので、猫を撮りに袖ヶ浦公園に立ち寄ります。

袖ケ浦公園はちょうど花菖蒲が見頃。昨日から3日間、花菖蒲祭りだそうです。到着早々、2匹に会えたのですが、後ろの子はすぐに見失ってしまった。左後肢がない手前の子は、人懐っこく近くまで寄らせてくれました。

10時前にチバニアン・ビジターセンターに到着。小さいけれど、ちゃんと科学博物館。ボランティアの人がわかりやすく親切に教えてくれました。先生、あの時間で私が理解できたのは、こんな感じです。ありがとうございました。

ここは、77万年前にあった地磁気逆転を示す地層を探して見つけた場所。
地層は、噴火でもない限り、水の中でしかできない。たった77万年の間に地層をつくり、さらに地層が水から陸に上がってきた場所は、世界的に千葉とイタリアだけ。
余談だが、古い地層は堅く、新しい地層は柔らかい。新しい地層の千葉は、地質が柔らかすぎて風雨で侵食されてしまうから山がない。でも柔らかいので、素掘りトンネルを作ることができた。

私に説明してくれた人、本当に楽しそうに活動されてる。事前に見たInstagramも彼女たちがやってるんだと思うと、羨ましく、憧れます。

これから隈研吾が施設を作るらしいけど、どうか彼女のような人たちを大切にしてください。

その先にあるものは、カラブリアンとチバニアンとの境界を示すゴールデンスパイク。上と下とで砂鉄の向きが違うらしいけどよくわからん。でも研究対象の本物が見られるのは楽しい。川底の化石群はガイドさんがいないとほぼわからない。

満足したので高滝ダムで遅い朝食。キャンプ感があって良い写真ですが、5月に遊び回りすぎたので節約メニュー。

帰り道、堂々と道を渡ってた猫さん。近くには寄らせてもらえず、睨み合う。今日は、まだ早いけど帰ろう。

今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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