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落ち葉の中に足が沈んでいく(山王峠)

ちょっと慣れてきて調子に乗っていたら、はじめての立ちゴケを経験してしまった去年の秋のお話です。

2023年11月5日(日)。そろそろ群馬・栃木方面はシーズン最後。もう一度行くならと考えたのは日光。三連休の最終日の4時前に家を出る。

新大利根橋で茨城県に渡ったら国道298を北上。途中筑西のローソンでコーヒーを飲んでから栃木県に入る。宇都宮環状道路を越えた日光街道のセブンイレブンでコーヒーをおかわり。朝はやっぱり寒い。

そこから、川沿いの道を走って日光駅のあたりで表通りに入って神橋の脇を抜け、今日のスタート地点の馬返し駐車場に7時半に到着。

私にとって「いろは坂」は「渋川松井田線」と並ぶ苦手な道2選のひとつ。きょう出発時間を早めたのもここを早い時間に抜けてしまいたかったから。カッコいい車やバイクが走り抜けるのを待って、おそるおそる出発。

三本松園地にバイクを停めて戦場ヶ原展望台まで行って、3杯目のコーヒー(今度は家で淹れてきたやつ)を飲んで体を温める。ここから少し先の三差路を光徳方面に右折して山王林道を登る。

日が暖かくなってきた山王林道をバイクでゆっくり走るのは気持ちいい。落ち葉は真ん中に残ることなくきれいに両端に寄っている。少し進むと、後ろからバイクが近づいて来る音がする。

後続のバイクに先に行ってもらおう思って端に寄る。2台いたのでそのまま止まって落ち葉の上に足を着いたら、そこは側溝。落ち葉がズブズブと沈み、スローモーションのように転倒。

倒れた先は狭く、バイクの下にもぐり込んで起こそうにも土が柔らかく力が入らない。もうだめだと思って写真なんか撮ってたら、後続車の人に助けていただいた。

下半身泥だらけ、バイクも左側泥だらけで、なんだかもうぐったり。帰ろうかとも考えたけど、もうすぐ今日の中間点。先に進むしかない。

もやもやした気持ちのまま、秋のきれいな山道を慎重に登り、長い下り坂をそろそろと降りていく。

このくらいで済んで良かったんだと思えて、調子に乗りすぎだったと反省できたのは、川俣温泉の間欠泉のあたり。停める場所がわからなかったので、今日はパス。ここから鬼怒川沿いの県道23を走る。

川俣湖のあたりは良い感じの紅葉。景色がひらけた湖岸では長いレンズのカメラを持った人たち。川俣大橋を渡った駐車場にはスナップ写真を撮る人たち。広い駐車場に停めて私も1枚。

橋を渡ったのトンネルの手前に「川俣ダム・瀬戸合狭」の看板に誘われて旧道に入ってくと、昔営業していたであろう峠の茶屋から見えるダム・つり橋と紅葉。いい景色。

峠の茶屋の先は思ったよりも長い。広くない道の落ち葉に緊張しながら進んでいく。まだキズは癒えてないみたい。

川治ダムに到着。資料館があって大きなバスも来ている。道を渡った公衆トイレの側からの眺めは足がすくむよう。ダムって近くで見ると引き込まれて落ちてしまいそうで怖い。

ここから霧降高原に向かう計画だったけど、来年の宿題にして、今日はこのまま帰ろう。

ダムの先のトンネルを出たら国道121で鬼怒川沿いに今市へ。中禅寺湖から流れる大谷川を並木大橋で渡ったら、あとは朝来た道そのままに。今日はちょっと疲れてしまった。348km、11h0m。

今週またコケだおかげで書ききれた気がします。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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