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横浜ロマンスポルノ '24 ~解放区~ 感想会


 がっつりした全体のレビューはビルボードとかナタリーとかでいいし。セトリは公式で公開してるし。
 適当に語りたいと思います。オタク怪文書です。


メジャー

 この曲は青空の下で合唱したいだろ。したかったよずっと。
 どう考えたって青空のサウンド。空に向けて響いて欲しいメロディ。なるべく広い空を見ながら聴きたい歌詞。壁も天井も無いところで歌いたいコーラス。
 ずっと、ずーーーーーっとそう思ってました。
 PANORAMA PORNOから12年。干支も一周しましたが。遂に、やっと、ここに来て。
 なんかもう気持ちよくて、ステージから目を離して空に向けて歌ったりしてました。


FLAG

 好きな曲です。大好きな曲です。過去にがっつり語ったこともあります。

 ロックとしての重さ力強さと、生真面目な緻密さと。なんとなく聞いていてもふと向き合わされてしまう歌詞の引力。巧さと誠実さの結集のような。
 別にこれまでミュージシャンとしてのポルノグラフィティに不満を持ったことなんてないんだけど。なぜかこの人たちは25年までずっと良くなり続けているから、いつだって好きな曲を改めて演って欲しいと思ってしまうし、いざ演られると改めていい曲といい演奏だなと思ってしまうんです。


むかいあわせ

 柔らかくてどっしりとした、滑らかなメロディ。
 個人的にポルノのバラードでも屈指に好きな曲です。例えば愛が呼ぶ方へやフラワーなんかをA面のバラードだとすれば、この曲は完全にB面側だなと感じます(他のB面側にはカゲボウシとか、小説のようにとか)。そういう中でもトップクラスに好きなんですよね。どこがすごく好きというよりも、曲の要素がどれも好きで、かつその魅力がそれぞれバッチリ噛み合っている感じ。
「さよなら また旅へ出るんだね 後ろを振り向かずに行くんだ」の優しさと温度。夕暮れの空の下で聴くなんて、いやぁ素敵な体験でした。


シスター

 風が吹く夕暮れ。港町にて。
 なんかもうこれまで何度も聴いてる曲なんですけど、「西の海まで 舟は流れて 黄昏と一緒に沈めばいい」が、改めて剥き出しで脳に響いてきたというか、感情に直結してきたというか。20年も繰り返し積極的に聴き込んできた曲で、しかも多感な思春期ドンズバなタイミングでそうだった曲で、そんな作品が改めて鮮烈に、曲そのものの魅力として迫ってくるというのは、まぁ稀有なことだなぁと。


THE DAY

 最初はこの曲でそれはちょっと物足りないか……? とか思ったんですが。途中で「あ、THE WAYのアレンジか」と気づいた瞬間から心の準備を始めて。
 溜めがあるからこそのテンションと爆発。そして照明を一気に落とす演出。
 どの程度好きかとか、ライブに対するスタンスとか関係なく、これはぶち上がってしまうでしょ。男の子ってこういうのが……こんなんみんな好きやろ!!


Zombies are standing out

 毎度のことですが、この曲が来るとテンションが壊れる。力いっぱい腕と頭を振らなければ気が済まなくなる。
 そして炎を吹き上げてほしい曲でもあるので。制限の少ない屋外公演でドカドカにパイロを使った演出で浴びれてもう言うことはないです。あの場に居た人だけわかればいいよ。最高。


解放区

 暗がりから始まり、光にあふれて終わる。
 2日目の最後、客席まですべて明るく照らされた状態で、手拍子でもなく、ほぼ拍手と言っていい音が満ちる中でアウトロのギターソロが流れていて、それがなんだかすごく良い光景だったなぁと思いました。もちろんライブだからショウであって演出ではあるんだけど、あの場がコミュニケーションだと信じられる瞬間だったというか。


Ohhh!!! HANABI

 花火ですよ花火。夏だし。まだ全然夏だったし。
 たまにはこっちでタオル回すのもいいよねと思ったり、でもせっかくなら花火上げて欲しかったり。
 本ライブの文字通りの解放感というか、夜と光の気持ちよさの象徴としてもバッチリこれだよなというか。今いるこの場を明るく照らしてくれるのも解放だし、パーッと打ち上がって騒ごうぜ! というのも解放ですよね。


 今回、メジャーFLAGむかいあわせと、「いつか(また)ライブで聴きたい」曲を最高の形で回収できてしまって、なんかちょっと成仏しそうでした。いやでもAGAINとかもまた聴きたいな……欲は尽きない……

 ライブ全体を通して、ステージの上だけでなく、周りを見渡したり天を仰いだりしたくなる瞬間が多かったなと思います。それはもちろんタイムテーブルを含んだ演出の部分もあるんだけど。
 ポルノグラフィティのある種健康的なかっこ良さというか、健全な力強さというか、そしてどこまでも一人の人間として受け止めたくなるコンテンツとしての距離感というか。そういうものが集まって、それを好きな人達が集まっているからこそ、ステージを見つめるだけでなく、全部ひっくるめてその場を楽しみたいと思えたんじゃないかなと思ったりします。


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