壊されて溜め込んで、そしてサイナラ
仕事を辞めて未だ無職のわたし。やっていることと言えば、実家の断捨離の手伝いと車の運転役。
運転役と言っても、近所は平気だけど車が行きかう大通りをつかって遠くまで行くのは怖すぎる。そんなヘボい運転レベルです。
断捨離は家族のものを勝手に捨てるわけにはいかないから(断捨離するうえで守るとこは守る)進み具合はイマイチ、なんならいまは停滞気味です。
そんなこんなで(?)わたしもかろうじてモノの手放しはできるようになったが、元々は片づけも捨てるのも苦手でした。
机の上は教科書やノートがタワー状態で積み重なっていたし、引き出しの中は文房具でギッチギチに詰められていました。
年末の大イベント『大掃除』で、古い・いらない・使わないモノを一斉に捨てたくらいでした。1年経てばその年の分は終わったから捨てるという方法でモノを捨てていました。
1年経った~。よし、片付けるか。(そして1年後———、)の繰り返し。エンドレス。
こんだけ捨ててるのに部屋の面積広くならないな~、って思っていたりもした。そりゃあ、生活するなかでたまにモノを減らすなり、部屋にモノを入れないなり対策しなきゃ面積は増えんよ!我ながらアホすぎる。
さらにオタクでもあったので、部屋にはグッズを飾っていたし眺めて満足したりもしていました。
ところがある日、「確かあれ、あったよね?」「これ、このまま使ってあげなくていいのか?」と頭の中がモノに占領されていることにモヤモヤしだしました。不意にですよ?
モヤモヤが気になりつつも、グッズは大切なものだし捨てるとかできねぇ、と自分に言い聞かせる日々を過ごしました。
そんな言い聞かせの日々から腰をあげたのが、世界的大流行のアヤツでした。(もうこないでほしい!)
当時、外出控えも在宅勤務も無縁だったので、普通に仕事に行ってたから変わらん日常を送っていました。
それでもいつ自分が罹るかわからない不安があり、そんなときは飾っているグッズを眺めて気持ちや気分を上げたりしてました。
気分は紛れるが、たまに変なほうに考えが飛躍することがありました。
『わたしがあの世に逝ったらこのグッズってどうなるん?』
家族はわたしがオタクってことは知ってるからとくに問題はない。
あーー、でもアレ(わかる人にはわかる)を見られるのはヤバいな。
あとモノがあるというモヤモヤを残したままってなんか未練あるみたいで嫌や。冷めつつある作品のグッズだって残ってるし。
そう思うと親にいろいろ見られながら片づけられるのって………、無理や。
そこから片づけに着手する行動は早くて、ネットやSNSでモノ減らしに失敗をしない、いわゆるリバウンドをしないために検索しまくりました。
断捨離という言葉を知り、ミニマリストという人がいるということも知り、「身軽に生きるっていいな」と片づけに熱が入りました。
順調にモノ減らしは進んでいき、最後に残ったのがグッズたち。
冷めた作品のグッズはお別れできたが、問題は使いもせず置かれたままの好きな作品のグッズたち。
好きなら残してもいいやんと思ったけど、頭の中がモノに占領されたままが嫌だから断捨離をはじめたのに使っていないグッズを残すのかと自分に問い詰めました。
そのときふと思い出したのが、
学生時代、オタクグッズが入ったペンケースをぶん投げられて壊された記憶。
休み時間に席を離れている間に起きた出来事でした。机に置いたはずのペンケースは床に落ちており、ペン類は飛び出たのか散らばっていました。飛び散った数本のなかにキャラクター絵が描かれたボールペンや蛍光ペンが含んでいて壊れてました。
そこから覚えてはいないのですが、たぶん呆然となりながらも散らばったペンを集めたか教室を抜けたかと思います。(蛍光ペンのフタが行方不明で泣く泣く捨てていたからペンを回収していたかも)
「なんでチャック閉めてなかったんだ……。」と自分を責め、気持ちは塞ぎこみ、『大切なものは家に置いておこう』と溜め込み癖をさらに加速させたのでした。
クッッッソ嫌な記憶を使って断捨離するのは癪やけどあんな思いは二度と、というか一度たりとももうしたくないと決意し、最大限の感謝・お礼・ありがとうを言い、グッズをほぼ手放しました。
モノを減らして気づいたのが、わたしの脳みそのキャパシティって少ないんだなとわかったこと。モノを把握できる数だといいし、使ってないモノがあれば気持ち悪く思う。
どのくらいだったら増やしても大丈夫なんやろと、買っては減らしてを試したりもして(これ無駄遣いしてたなと気づいた)持っているモノは少ないほうがいいなと、ある程度は自己分析してるのに何年か経てばやっぱり増えてしまってます。
それでもモノが増えたり捨てるのを後回しにしてても最終的には潔く手放すことができてるからそれでおっけー精神でやってます。じゃないとしんどくなるので。
モノ減らしの道のりは続きそうです。ミニマムライフはほど遠いな~。