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ぬいポーチの作り方

推しぬいを入れるポーチの作り方です。

前面がクリア素材で中がよく見え、ファスナーが大きく開くので出し入れがしやすく、Dカンつきでショルダーひも等をつけられるタイプです。
ぜひ推しぬいぴったりサイズで作って推しと一緒のおでかけにお役立てください。


材料

用尺は型紙を実際に計って計算してください。

・透明ビニール生地
大きめの手芸店で買えます。100均の軟質カードケース等でも代用可。

・表地
外側の生地。薄手のものをお好みで選んでください。
キルティングや合皮など厚手の生地を使う場合は、↓の接着芯は無しで大丈夫です。
私はいつもキャンドゥの合皮を使っています。

・接着芯
バッグ用のハード接着芯を使います。

・裏地
内側の生地。重なる部分が多くなるので薄手の生地にした方が縫いやすいです。

・バイアステープ
裏地で作ってください。売っているものでも大丈夫です。
長さは前面パーツの外周の長さ×2で用意します。

・ファスナー
コイルファスナーと呼ばれる、ミシンで務歯が縫えるタイプのものがおすすめです。
長さは下記「型紙の作り方」項目に出てくる側面Aパーツの長辺の長さ+縫い代2cmで用意します。

・Dカン 内寸1.5cm×2個
いらない場合は省いていいです。

あった方がいい道具

・ミシン
手縫いだとビニール生地部分が辛いと思います。

・厚地用ミシン針
14号以上。

・ミシンの片押さえ
あった方がいいです。

・クリップ
文房具として売っている3cm程度のクリップ。まち針代わりに使います。

・アイロンかドライヤー
最後にビニール生地の縫い代を倒すために使います。

型紙の作り方

ぬいぐるみの高さ、幅、奥行きを実際に計って作ります。

※Dカン用タブは生地で作るのが面倒ならアクリルテープ等でも大丈夫です。

本体の作り方

写真では表地をドット柄、裏地を無地で制作していきます。

1.裁断する

型紙を生地に写して裁断します。
側面A・側面B・背面は表地と裏地を各1枚ずつ。前面はビニール生地1枚です。
ビニール生地を裁断する時は、油性ペンで型紙を写します。線は後から除光液で拭き取れます。
基本的に縫い代を1cmずつ取りますが、Dカン用タブの短辺は縫い代なし、接着芯は縫い代なしで裁ちます。

2.接着芯を貼る

※キルティングや合皮など芯材が不要の表地を使う場合は飛ばしてください。

写真のように接着芯を表地の裏面に貼ります。

3.側面Aにファスナーをつける

側面Aの表地にファスナーを中表で縫い付けます。

ファスナーを縫う時はスライダーが近くまで来たらミシンを止め、一旦押さえ金を上げてスライダーを奥に移動させてから縫い進めます。

裏地をファスナーを挟むように中表で重ねて縫います。この時もスライダーの近くまで来たら一旦押さえ金を上げてスライダーを移動させて縫います。

表に返して、折り目の部分にステッチをかけます。

4.側面Aと側面Bを縫い合わせる

側面Bの表地を側面Aに中表で縫い付けます。

反対側の辺も輪になるように合わせて縫います。

側面Bの裏地と表地で側面Aを挟むように中表で重ねて縫います。
(上の写真と同じ向きになってしまって分かりにくいのですが、上の写真では中心にある縫い目が下の写真では右側に来ています。)

分かりにくいのですが、反対側を縫う時は側面Aを折りたたむようにして側面Bの表地と裏地の間に入れ込んでください。

表に返して折り目の部分にステッチをかけます。

写真のような状態になります。

5.背面に裏地をつける

背面と裏地を外表で合わせて端を縫い合わせます。

※ここで背面パーツにポケットを作ったり、ぬいの固定用ゴムや飾り用のループをつけたり、装飾したりなどアレンジできます。
一度最後まで組み立てるとどのパーツがどこに来るか分かって次からアレンジしやすいです。色々お試しください。

6.Dカン用のタブを作る

画像のように折って端を縫います。

できたタブをDカンに通しておきます。

7.Dカンを背面につける

Dカンを通したタブを背面の表側に画像のように配置し、端を縫います。
仮止めなので出来上がり線よりも外側を縫います。

8.背面と側面の縫い代に切りこみを入れる

背面とビニール生地の各辺の中心にV字の切りこみを入れます。

側面はABの縫い目を合わせて半分に折り、両側の折山にV字の切りこみを入れます。

更に切りこみを合わせて半分に折り、折山にV字の切りこみを入れます。

ファスナー側とファスナーではない側の両方の縫い代に切りこみを入れておきます。

9.背面と側面を縫い合わせる

ミシンの押さえ金を「片押さえ」に変えておくと縫いやすいです。

背面の縦辺に側面B部分を中表に合わせ、クリップでV字の切りこみを合わせて細かく留めます。
角の部分は側面の縫い代に切り込みを入れます。
ぐるっと一周縫い合わせます。

縫う時は側面が上になるようにミシンに置くと縫いやすいです。
角の部分は写真のように針を刺したまま押さえ金を上げてポーチ全体を回転させて縫います。

10.ビニール生地に側面をつける

ここでファスナーを開いた状態にしておきます。閉じたまま縫うと開くのがちょっと大変になります。

9と同じようにクリップでV字の切りこみを合わせて留めて縫い合わせます。
角の部分に切りこみを入れるのも同じです。
縦横の位置が背面と食い違わないように気をつけます。

11.縫い代をバイアステープで包む

縫い代が剥き出しになっているのでバイアステープで包んで隠します。

バイアステープの角の縫い方などは詳しく解説しているサイトや動画がたくさんあるのでそちらをご参照ください。

ミシンでつけるのが難しい場合は手縫いでまつり縫いしても大丈夫です。
手縫いでビニール生地の縫い代を包む際は、ミシン目の糸を拾うようにまつります。

12.形を整えながら表に返す

ビニール生地部分の縫い代を低温のアイロンやドライヤーで温めて、やわらかくなったら内側にしっかり倒します。

アイロンを強く押し付けると溶けてしまう場合もあるので、1cmほど隙間を開けて様子を見ながら温める感じです。
形を整えながら表に返して完成です。