鳩の子育ての話
雌バトを飼っている人。ペットの鳩が無精卵にもかかわらず自分の卵をずっと托卵しているのが気になったのか、他所から有精卵をもってきて、無精卵を有精卵と交換した。
有精卵は無事孵ったが、数日も経たずに亡くなってしまった。
どうも鳩は雄雌2匹で子育てをするらしく、片親だけではヒナが育たないらしい。そのことを鳩を飼っている人は知らなかった。
インターネットを調べても、そこまでの情報に辿り着くのは難しい。明確に「育てられない」とは書いていないのだ。有精卵を提供した人がもしかするとご存知だったかもしれないが、鳥だからなんとかなるだろうと思ったのかもしれない。鳩だけどうも特殊なようだ。
話を戻そう。この人の鳩がヒナをなくすのは実は2度目だった。人間は失敗を繰り返さないように反省するもの、と思うが、尊い命を2度も失ってしまった。だが、人間の場合は片親でもなんとか子どもを育てることはできる。それと鳩が同じだと考えてしまっても責められないのではないだろうか。
賽の河原で積んだ石を崩されるように、無精卵をずっと托卵し続けるペット。それが気になっても仕方ないのではないだろうか。
ただ、個人的には尊い命を亡くすようなことは、もうできる限りしないでほしいと思う。たとえ自分の愛するペットが、賽の河原で石を積んでいる状態だとしても。それが気になるようなら、きちんとオスバトを用意してあげた方が良いのでは…と思ってしまった。なかなか難しいのだろうか。
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