ミュージカル「INTERVIEW〜お願い、誰か僕を助けて〜」備忘録

Twitterでは割と良かった部分を切り出して感想を書きましたが、いろいろと反省しつつ備忘録を書いていこうと思います。当然ですがネタバレありますのでご承知おきを。

私の視聴前提の反省

・ネタバレサイトを読んでいた(ただし脳みそにはマット・シニア(マット)に5人の人格がいることくらいしか入ってなかったのであまり影響なし)(それはそれでどうなの)
・CL番組をVol.2まで視聴済み(これが良くなかった…途中で「あ、これ番組で聞いたやつはここか!」と気が取られてしまい集中できなかった)
・日本語、特に男性の低い声の歌声がほぼ聞き取れない(BGMが大きすぎるように感じてしまった。多分5列目に居たからかもしれない。ただ普段から男性の声が聞き取りづらく俳優さんの声を3回聞き直しても聞き取れなくて諦めることもあるくらいのレベルで酷い)
・Eブロックの一番後ろの席のため、係員の声がボソボソ聞こえてきたり、遅れて入ってきた人の足音が気になってしまう
・何故か目で入ってくる情報と耳から入ってくる情報がうまく融合できない(多分目で見る情報が速いのに対して耳に入る情報が遅いから?目で入ってきた情報をすぐ処理できないのもある気がする)

結論、一番後ろの席はよくない。私は低い声を聞き取る能力を補った方が良い。目の情報処理能力を補うためにオペラグラスもあったほうが良い。あと舞台裏の番組は舞台を見た後に見るべきだった。(更新が切れる4/2までしか視聴出来ないからと無理に見るべきではなかった)

舞台を見る心構えについての反省

私は途中で少しでも違和感を感じてしまうと、その違和感に気を取られるあまり、あまり話が頭に入らないと言う欠点があります。今回話があまり飲み込めなかったのは、男性パートの歌詞が聞き取れなかった事もありますが、途中で主人格が殺人を起こす点です。基本的に乖離性同一性障害は重度のストレスや障害から逃れるために別人格を生み出したり呼び出すはずなのですが、劇中ではマットという主人格が、自分を人形のように扱ってきた上に捨てたジョアン・シニア(ジョアン)に対して、「今度は自分がジョアンを人形のように扱ってやる」として、殺す話でした。あのような衝撃を受けたら、ジミーあたりの人格が出てきて殺すならわかるのですが、主人格が何故人殺しをするのかがよくわからず、その辺りがあまり飲み込めませんでした。理解を置いといて、飲み込む努力をすべきでした。

今改めて考えると、マットが起きている間は他の人格は外に出ないルールだったようなので、別人格が出てこなかったのかなと思いました。しかし、それでも、ショックで気絶して別人格が出てきたほうが納得できたとは思います。いろいろ調べてみましたが、主人格が殺人を犯す事例が全然出て来ず、別人格が殺人を犯す事例しか出てきませんでした。もしかしたら主人格が犯罪を起こした場合は乖離性同一性障害は話題とならないだけかもしれませんね。マットの場合は主人格が殺人を犯すものの、殺人を犯した部分の記憶が別人格によってなくされるので、彼はロボットのように殺人を繰り返してしまっていたから、別人格の存在が問題となる気はします。

あとは、タバコを本当に吸ってるのかとか、コーヒーあれちゃんと作ってるのかなとか、ものすごく気が散ってました(反省)。

ジョアンが死んだはずなのにマットに見えてユジン・キム先生には見えない点とかも、もしかしてマットは幻聴と幻覚も見えてるのかなと言うのが気になってしまいました。それは催眠療法のせいですね。いろいろ気になりすぎでしたね……。

ストーリーや視聴環境について

あと気になった点は、このインタビューは、確かユジン・キムという医者が治療のために行っているはずなのですが、こんなショック与えるようなことして治療になるのかなと思いました。調べてみると乖離性同一性障害は明確な治療法がないようなのでショックを与えるようなやり方も方法としてはありなのかもしれません。ただユジン先生後半でベルトで絞められてるから殺されかけてると思うのだけど。いや、あくまで催眠療法だから、ユジン先生を締め上げてるのはマットの夢の中なのか。どこからが夢でどこからが現実か、その境が曖昧なので、混乱しますね(多分現実は裁判所の場面と、催眠をかける前段階ですね)。

舞台ですが、やはり繰り返し何度も見られる配信環境が欲しいなと思いました。それがない代わりに何回も見ている人がいるのでしょうが、何せ耳が悪く、低い歌声がほとんど聞き取れないので(なぜか話してる声は比較的きちんと聞き取れました)、聞き取るために巻き戻して聞き直したいと思いました。韓国語での講演の時のように、せめて台本が売ってたら良かったのですが、あれは韓国語での講演だったからでしょうしね。

ミュージカルの感想

演出が素敵でした。星空のような演出はあの舞台ならではですね。タバコの火で燃える舞台の様子も、クルクルと舞台が回り異世界感や盛り上がりを醸し出すのも素敵でした。

途中、山口さんの歌声を聴いて、涙が出ました。中盤くらいで、具体的なシーンは覚えていないのですが、山口さんの繊細な高音を聴いて、心が揺さぶられました。母親、幼い少女、ジョアンの歌い分けも声の高さの範囲が異なっていて、素敵でした。

丘山(きやま)さんの歌声は、厳しく糾弾する部分は激しいながらも慈しみ溢れるように思いました。

最後に、小野塚さんの歌声や役は、5つの人格を明確に分けていて素晴らしかったです。覚えている範囲で言うとジミーの怒り、ウッディの無邪気さ、アンの少女らしさ、ノーネームの冷酷さ、マットの精悍さの演じ分けが流石すぎて全く違和感がなく、別人として受け入れてしまいました。

それではまた何か思い出したら書こうと思います。読んでくださった方、ありがとうございました!

(2021/4/5 11:42 乖離性同一性障害について追記。サブタイトル一部変更。感想追加)

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