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SAP BTP Hackathon 2024、初参加で見事ファイナリスト🎉✨!| MKIオープン社内報

こんにちは、三井情報(MKI) 公式note編集部です。
2024年6月にSAP社にて「SAP BTP Hackathon 2024」が開催され、MKIから参加したチーム「MKI BTP Mavens」がファイナリストとして最終プレゼンを行いました。今回はオープン社内報として、「MKI BTP Mavens」の当日の様子をご紹介します😊。


SAP BTP Hackathonについて

SAP BTPSAP Business Technology Platform)とは?
SAP社が提供するデータとアナリティクス、人工知能、アプリケーション開発、自動化、統合の機能を 1 つの統一された環境にまとめたテクノロジープラットフォームです。

参照:SAP社ホームページ SAP Business Technology Platform とは

Hackathonハッカソン)とは?
Hackathonは、Hack(ハック)とMarathon(マラソン)を掛け合わせた造語で、アイデアを持つ人や開発者が集まってチームを作り、特定のテーマに対して限られた期間内でアプリケーションやサービスを開発し、その結果を競い合うイベントです。

MKIが過去に参加したHackathonの記事はこちら👇
得意技を封印してServiceNow Hackathonでの日本一を目指し、 短期集中で新しいスキルを手に入れました。|三井情報株式会社(MKI) (note.com)

SAP BTP Hackathonは今年が3年目の開催

今年のHackathonにはSAPのパートナー企業、名だたる国内IT企業やグローバルコンサル企業のチームが参加。41社53チーム、341名ものコンサルやエンジニアが集まりました。厳正なる審査の上で選出されたファイナリスト6チームが最終プレゼンにより、最優秀賞を競いました。

MKI BTP Mavensの5名✨

Hackathonは4月末からスタートし、5月末まではHackathonに向けたラーニング期間として、BTPの最新戦略・製品情報をキャッチアップ。本番Hackathonは、6/10(月)~6/14(金)の一週間、バーチャルにて実施されました。Hackathon初⽇にお題が発表され、それを踏まえ、SAP Buildを中⼼としたローコード/ノーコードによるアプリ開発を行いました。

今年のお題は「SAP顧客の業務プロセスのラストワンマイルを解決するソリューション」。

Hackathon一週間の成果を提出し、まず一次選考でファイナリストが決定。
MKIチーム「MKI BTP Mavens」は、見事にファイナリストに選ばれ👏、この日、最終プレゼンへ出場しました。なお、MKIはSAP BTPHackathonへは初挑戦🤩❗

ファイナリストに選出されたMKI BTP Mavensの当日の様子

最終選考は、ファイナリストによるプレゼンとなり、最優秀賞が発表されることとなりました。「ビジネスバリュー」「アイディアの独⾃性」「条件の適合度(お題、必須利⽤サービス)」「作品の完成度」が選考基準。最終選考では審査員に加え、オンラインからの投票も加味されました。

MKI BTP Mavensの最終プレゼンは、まずメンバー5人の紹介から。その後、今回のHackathonで開発した「TORISUKE」の概要を説明しました。TORISUKE(取助)とは取引先マスタ(SAPのビジネスパートナーマスタ)を登録する際、反社チェック、社名、住所、法人番号などを登録する手間を「入力レコメンド提示」することにより、大幅に削減するアプリ。他システムを介在せず、TORISUKEだけで実現することを可能としました。MKIに限らず、取引先マスタ登録には複数システムが介在し、多くの労力がかかっています。

アーキテクチャは申請画面にSAP Build Apps 、承認フローにはSAP Build Process Automationを活用。反社チェックやレコメンドにはオープンソースLangChainの大規模言語モデル(LLM:Large Language Models)を駆使しました。

申請~承認~登録までのフロー
●申請者はSAP S/4HANAへ既登録か未登録を確認→未登録なら申請へ
●自動的に反社チェック
●社名、住所、法人番号の入力レコメンドにより大幅に省力化
●申請後、上長承認、管理部門の与信限度額入力
●最終承認後、SAP S/4HANAへ登録
●登録後に、申請者へ完了メッセージを発信

このアプリのポイントは、反社チェックと社名住所法人番号のレコメンドにLangChainのLLMを活用した点。通常、何度もWeb検索する必要がある中、TORISUKEが自動で検索判断し画面に渡します。

MKI BTP Mavensの最終プレゼンは、最後にTORISUKE全体デモを見せて終了しました。質問者からは、「ごく標準的なプロセスで、ラストワンマイルに寄与する良いアイディア。ぜひ、客先提案など、一緒に展開できれば」と高く評価されていた模様👏。

来年は最優秀賞を目指す💪

今回は最優秀賞、特別賞の受賞とはなりませんでしたが、当日は100名弱が参加し、ファイナリスト6チームのプレゼン、結果発表、懇親会と大いに盛り上がりました。今年は初参加でファイナリスト6チームに残れたことは、非常に光栄なことでした。来年は、最優秀賞や特別賞を獲得することを目指して、これから一年、実力アップに励みたいと思います。

MKI BTP Mavens メンバーに感想を聞いてみた👂

3月に発想力と技術力を高めるためにHackathon参加が決定。BTPの経験がないメンバーもいましたが、会議室に集まって集中して開発を行う状況を作れたことが功を奏しました。来年は最優秀賞を目指せるように、組織全体でバックアップ体制を整えたいです。応援してくださった皆様ありがとうございました。

普段の業務の中ではプログラミングを書く機会がないため、参加が決まった当初は楽しみと不安が入り混じっていました。ただ、SAP BTPソリューションでは、近年浸透しつつあるノー/ローコードで開発できる環境がしっかり整っていましたので、直感的に楽しく開発できました。来年は今回の反省点を生かして、より良い成績を収められればと思います。最後に、応援してくださった部門の皆さん、ありがとうございました!

普段の業務とは異なるメンバーで1週間会議室に籠って取り組んだのは新鮮な経験でした。初めてのHackathon参加でしたがファイナリストに選ばれるという結果を残せたことはよかったです。活動を通じてBTPの技術的な知識はもちろんのこと、他社の技術力やプレゼン力など刺激を受けることがとても多くありました。今年の経験を活かして来年以降もMKIがHackathonで活躍できるとうれしいです。

決勝プレゼンでは、技術力は負けていないと強く感じました。1週間会議室に籠ってのソリューション作成中でも「できるのかな」と感じた機能も(トラブルシュートやハードワークしながら)見事に実現し、メンバの技術力の高さを感じていました。業務調整やアイデア出しに協力して頂いた部の仲間に感謝すると共に、外部アピールに繋がる結果で応えられて良かったです。

完成できるか心配しながらPythonで実装していましたが、無事に間に合って良かったです。過去2年のHackathonではノーコード開発やRPAが主体でしたが、今年はAIの活用がポイントになっており、大規模言語モデル(LLM)とベクトルデータベースの機能を使ったRAGアプリが中心になっていた様子でした。業界の動向をキャッチアップする良い機会なので、来年以降も組織として参加する流れを作れたらと思います。

「MKI BTP Mavens」の皆様、お疲れ様でした👏👏👏

ここまでお読みいただき、ありがとうございました😊。
今後もMKIメンバーの活躍をnoteで紹介できればと思いますので、どうぞお楽しみに。