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ねい
2018年9月4日 00:09
いち。に。のつづき彼は1日に2つ以上の仕事をこなし深夜になると、木屋町へ わたしを連れ歩いた。 安いテキーラと焼酎ロック。太陽ラーメンと小沢健二エンドレスリピートのバー。三条から五条に下るまでの ビル 上から下のどこに美味しいものがあるか なぜ美味しいのか仕入れだとか 前歴だとか お通しのコストとかヒソヒソ声で 肩を抱き寄せ 教えた。ものすごく沢山の人に あの時 毎日会っ
2018年9月28日 09:46
1・2・3・4・5・6その秋から冬のことは忘れられない。きっと、世界を敵に抵抗した。あの若さと情熱とエネルギーでもって、エベレストの山頂で舞いたい一匹の蝶だった。そして、たぶん、思い知るしかなかった。じぶんが17歳だということを。ここで出来る最大のことは、なんなのか。どこまでもあのわたしは、最大出力の矛先だけをかんがえていたんだ。◆その秋からアサミから夜中にかかっ
2018年9月28日 11:39
1・2・3・4・5・6その日は、高熱を出して動けなくなった。ふだん、38℃の熱があっても平気なのにその日だけは ベッドから降りることも水を飲むのも難しかった。テレビを久しぶりに観た。お昼の有名司会者が仕切る この番組がわたしは嫌いだった。あそこに座っている人たちは、いつも後頭部しか見えない。後ろを向いて笑っているのを、しあわせでいいね、と興ざめして見た。もうつかれた。もう